ライフスタイル

2022.03.08 10:30

スマホを「手元に置いておく」だけで打ち合わせが失敗する理由

石井節子

ドゥームスクローリングはマルチタスクの悪癖を強めてしまうだけでなく、無力感や不安を高め、疲労、不眠、頭痛、胃の不調といった身体的な症状を引き起こすこともある。


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ストレスは脳や心身の健康に悪影響を及ぼす。だから意識的に余暇の時間をつくってストレスを解消し、心身を楽にし、視点をリセットすることが必要になる。余暇の時間にドゥームスクローリングをすると、せっかくのリフレッシュ効果が台無しになる。

オフの時間はシングルタスクを徹底する。これをふたつ目の目標にしてみよう。ひとりでのんびりするときや、誰かとリラックスして過ごすときは、携帯電話やデバイスを手元から遠ざけておこう。一緒にいる人たちとの時間を大切にしよう。ひとりで過ごすときは、その時間を存分に使って心を落ち着かせよう。マインドフルネスを実践したり、好きな音楽を聴いたり、本を読んだりするのがお勧めだ。

テレビを観ているときは、画面の内容に集中しよう。集中が保てないのは、シングルタスクに慣れていないせいかもしれない。どうしても興味を持続できないなら、別の番組や映画を観るか、ゲームやクロスワードパズル、教育ビデオなど、別のアクティビティに切り替えてみよう。

毎分毎秒が絶好の機会となる


今の時代、マルチタスクと無縁でいられる人はほとんどいない。誰もが手軽なデバイスに気を散らされている。実際、そうしたテクノロジーは私たちの脳を乗っ取り、ユーザーを中毒状態にするように設計されているのだ。

筆者自身もこれまでに紹介した有害なマルチタスクをついやってしまうが(夫という証人もいる)、まずは自分で気づくことが悪しき習慣を正す第一歩だ。毎日が、いや毎分毎秒が、悪い癖を直して人生を充実させるための機会だと言える。筆者は新年を待たずに目標を実践するつもりだ。これを読んでいるあなたもぜひ!

翻訳・編集=大谷瑠璃子/S.K.Y.パブリッシング/石井節子

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