ソフトバンク出資の自閉症治療のスタートアップ「Opya」の躍進

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コロナ禍で遠隔治療にピボット


「Romneyは、多くの企業にとって大変苦しい時期に会社をうまく指揮し、困難を乗り越えた」とPanoramic VenturesのバイスプレジデントであるAustin Pooleは話す。Pooleが初めてRomneyに会ったのは、彼がOpyaに入社して半年が経った頃で、会社はパンデミックによる事業転換の真っ只中だったという。

「彼は苦境を乗り越えただけでなく、会社の体制を見直し、優れたビジネスモデルを考案した」とPooleは言い、Romneyの不屈の精神に感銘を受けて出資を決意したという。

Opyaは、保護者が子供の治療をしやすくするだけでなく、セラピストにもメリットを提供している。臨床医は、同社のアプリを使うことでペーパーワークやオペレーション業務に費やす時間を削減し、治療に専念することができる。

「Opyaは効率的で非常に効果的なモデルを構築するだけでなく、セラピストの待遇を改善しようとしている。このアプローチこそが同社の成功の鍵であると同時に、市場全体が改善する上で重要だと我々は考えている」とPooleは話す。

現在、Opyaはカリフォルニア州のみで利用可能だが、新たに調達した資金やテクノロジーの活用によって、他の州にも進出する計画だ。

「我々は、自閉症治療における早期介入のリーダーとして認知されたい。私は、One Medicalなどでの経験から、我々ができる限り多くの子供を助けることが可能だと確信している」とRomneyは語った。

編集=上田裕資

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