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商品ラインを拡大しているワインネット販売大手ウィンク(Winc)はこのほど、初めて日本酒を提供することを発表した。同社の純米酒「ハウス・オブ・ラック」は同社ウェブサイトで購入でき、会員価格は24.99ドル(約2700円)だ。

消費者直販の同社にとって、ワイン以外の商品にも品ぞろえを拡大することは大きな一歩だ。

同社の共同創業者であるブライアン・スミス社長は電子メールで「ウィンクは創業当初から、顧客に新たな発見を手頃に提供することを大事にしてきた。日本酒は、その動きの延長だ」と述べた。

「ほんの10年前、米国では良質な日本酒を手に入れることが難しかったが、それも変わろうとしている。当社は、消費者の嗜好(しこう)の変化に耳を傾け対応する前線のワイン醸造業者として、上等ながらも手が出しやすく、誰もが試せる選択肢を提供したかった」(スミス)

ウィンクは2019年、日本文化の海外での推進を支援する日本政府のイニシアチブ、クールジャパン機構から1000万ドル(約11億円)の投資を受けた。ウィンクは日本酒の発売とともに、日本酒カテゴリーに関する教育活動に取り組む予定だ。

「米国人はより開放的になり、新たなものを試そうとしている」とスミス。

「特にパンデミック以降、世界のさまざまな味が爆発的に増えた。また人々は、クールな共有体験に関心を持っていて、日本酒は共有するのに本質的にぴったりだ。こうした消費者は日本酒に触れたことがなく、その背景にある豊かな文化的伝統を理解し、日本酒のスタイルや用語を学ぼうとしている。私たちは、関心はあるがまだ自信が持てないこうした消費者に提供できることをうれしく思っている」(スミス)

米市場は現在、日本酒の輸出の3分の1を占めている。「日本酒カテゴリーの年平均成長率(CAGR)は5%をわずかに下回る水準で、他のカテゴリーの倍だ」とスミス。「このカテゴリーには多くの関心が集まっている」

ウィンクは、今回発売した純米酒について「旨味が引き立って」いて風味がよく、ミルクチョコレートやバナナ、洋梨、ライチの甘みがあるとうたっている。

スミスは「ウィンクのワインのスタイルは全体的に明るめで、果実味が前面に出ている。これこそ当社と消費者が好むもので、今回の日本酒の商品もそのアプローチを反映している」と述べた。同社の日本酒を製造したのは京都の醸造業者で、名前は公表されていない。

「2つ目の日本酒製品も控えている。普通酒で、こちらの方も非常に楽しみだ。そこからは消費者の反応を見て、フィードバックに応じて変えるだろう」(スミス)

翻訳・編集=出田静

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