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2021.08.30

シード/アーリー段階の投資強化へ。UTECの投資哲学の原点に立ち返る新たなプログラム「UFP」とは

左|プリンシパル 小林宏彰 右|取締役 / パートナー 坂本教晃

突出したサイエンスやテクノロジーを早期に見いだし、強靭なチームビルディングを推し進めて、世界・人類の課題解決に資する企業へと育て上げる。東京大学発のVC、UTEC(東京大学エッジキャピタルパートナーズ)が資本・人材・英知の総力を挙げて取り組むスタートアップ支援のフロンティアに迫る連載。第三回では、UTECが2021年5月より始動させた「UFP(UTEC Founders Program)」について取り上げる。



「これまでも、UTECは起業の準備段階にある個人やチームを支援してきました。そこにサイエンスやテクノロジーの最先端があるからです。しかし、ファンドが大きくなると、少額でクイックな資金を必要とする方にはハードルが高いと感じられるかもしれません。大きい金額の投資を大胆に行っていくのが基本的な投資スタイルだとしたら、1億円以下の金額を迅速に投資して、リスクを取るというプログラムも必要だと考えました」そう語るのは、UTEC取締役/パートナーの坂本教晃。UTECプリンシパルの小林宏彰が、さらに言葉をつなぐ。

「UTECは最先端の可能性に、資金だけでなくさまざまな事業化支援を提供することで社会課題の解決にコミットし続けます」こうした考えに基づき、5号ファンド立ち上げを機に創業前やシード/アーリー段階の支援アクティビティをプログラム化したのが「UFP(UTEC Founders Program)」だ。本プログラムは、常時受付型の「UFP Equity Track」と半年ごとに選考の「UFP Grant Track」で構成されると小林が説く。

UTEC Founders Programの運用

投資の意思決定を迅速に行い、シードステージのScience&Technologyスタートアップの事業の垂直立ち上げを積極的に支援するプログラム。

「Equity Trackは設立後からシリーズA前までの企業が対象の投資プログラムです。開始から1カ月ですでに2件の投資を決定しております。最初の決定案件となったのは、現役東大生が経営するシード期のITスタートアップでした。Grant Trackは設立前から外部調達前までの個人やチームを対象にした返済不要の補助金です。この補助金は、アカデミア等で強いテクノロジーをすでに確立しているチームだけを対象としたものではありません。支援を開始する段階でテクノロジーがなくても、将来強いテクノロジーに発展していく可能性を秘めた起業家にもぜひ応募していただきたいです」


これまでの知見や大学・企業とのネットワークを活かし
海外におけるシード/アーリー投資も強化



キラン マイソール◎UTECプリンシパル。AI研究者からベンチャーキャピタリストに転身し、2018年1月よりUTECに参画。ITおよびヘルスケア分野のシード/アーリーステージ投資を担当。参画前はデロイトトーマツ ベンチャーサポートにおいて、インド・東南アジアオペレーションヘッドを務め、アジア全域において50社以上のDeep Techスタートアップ企業に対し日本企業とのコラボレーションなどをサポートしてきた。

—UTECの海外スタートアップへの投資状況について教えてください。
UTECは、米国、インド、東南アジア、欧州などの30社を超えるグローバルなスタートアップに投資を実行してきました。サイエンス&テクノロジーを活用して、高齢化や労働力不足、レガシー産業のデジタル化など世界・人類の課題解決に取組むスタートアップを探しています。投資時に、投資先が日本における足掛かりを築けるよう、日本のアカデミアとの共同研究の促進から日本における市場拡大の支援、マネジメント/リーダーシップ層の採用支援や日本企業との連携まで、幅広いハンズオン支援を行っています。

—海外ではどのようにスタートアップを見極めているのでしょうか。また、UFPを通した取り組みがあれば教えてください。
これまで下記の方法により、グローバルなスタートアップと出会っています。
●各大学・企業の研究機関やアクセラレータなどのグローバルなアカデミアネットワーク
●Arch Venture Partners (US), Blume Ventures (India) and Amadeus Capital Partners (UK)などの大規模なグローバルVCとの連携
●有望な研究者の識別とアプローチを目的とした機械学習による学術およびIPランドスケープの分析

UFPについては、現在ハーバードやIIT (Indian Institute of Technology)、 シンガポール国立大学、ケンブリッジ発の起業家からの提案を受けています。応募者はドローン、ロボットアームのマシンビジョン、サプライチェーンの効率化を図る3Dスキャン技術、神経学分野での迅速な臨床検査、慢性呼吸器疾患向け技術の商業化を目指している方々です。


こばやし・ひろあき◎UTECプリンシパル。東京大学医学部卒業後、同付属病院などで救急集中治療医として勤務。その後、医療機器ベンチャー、ミシガン大学でMBA取得、大手医療機器メーカーの事業開発本部を経て、19年にUTEC参画。

さかもと・のりあき◎UTEC取締役/パートナー。東京大学経済学部卒業後、経済産業省入省。2008年退官。流通事業会社副社長を経て、コロンビア大学でMBA取得。マッキンゼー・アンド・カンパニーを経て、14年にUTEC参画。


サイエンス/テクノロジーの領域で日本最大規模のファンドが始動
UTECのスタートアップ支援が成果を上げ続ける理由とは

#1 公開中|世界・人類の課題解決のためのフロンティアを開拓するUTECの投資哲学とは
#2 公開中|出資総額は304億円!UTECの新ファンドがスケールアップした理由
#3 本記事|シード/アーリー段階の投資強化へ。UTECの投資哲学の原点に立ち返る新たなプログラム「UFP」とは
#4 近日公開|UTECが有する、投資先の経営チーム構築の専門集団とは
#5 近日公開|UTECの支援をブレークスルーに。日本に活力を与えるスタートアップ2社が成長した秘訣とは

Promoted by UTEC / text by Kiyoto Kuniryo / edit by Akio Takashiro / photograph by Shuji Goto

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