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国際モータージャーナリスト「ライオンのひと吠え」



しかし、スポーツカー好きが一番ヨダレを出しそうなのは、エンジンだ。

パワーユニットは新開発の3リッターV6ツインターボのガソリンエンジンで、最高出力405ps、最大トルク475Nmを発生している。その数字は従来モデルより出力を大幅に向上しながら、シャープでスムーズなレスポンスを約束すると日産がいう。

エンジンの写真

あぁ、そうだ。もう一つ嬉しい情報が。

Zの最大のライバル、トヨタ・スープラではオファーされていない「6速MT」が新Zには標準になっており、新開発のパドル付き9段ATも選べる。「スタンダードモード」と「スポーツモード」という2つの走行モードを備えており、後者ではより速い加速制御に加え、ステアリングやVDCの制御も切り替えることで、ワインディングロードをキビキビと駆け抜けるのに好適な設定を提供するとしている。最近のクルマに珍しい「手動式のハンドブレーキ」も付いている事実も嬉しいことだ。4ピストンの強力なブレーキと大きめのポテンザのタイヤは走り好きをサポートする。

ハンドブレーキが見える

さらに、日産の後輪駆動車として初めて、クラッチ操作でエンジン回転数を保持し、素早い発進加速を実現するアドバンスト・ローンチアシストコントロールシステムを採用している。こちらはAT車に加え、MT車の上級グレードにも搭載される。

数日前から、アメリカのオンラインのチャットルームのコメントを見ているけど、多くのエンスーは、新Zをトヨタ・スープラと比較して、「Zは0-100の加速ではスープラに微妙に負けるかもしれないけど、ルックス、走りから価格まで、Zの勝ち」だと書いている人が多い。

走行中のZ

これは、アメリカのトラディションと呼んでおかしくないと思う。米国日産の初代社長の片山豊さんが本社をプッシュして240Zを作らせ、大ヒットしてから52年が経つ。その初代の名前に敬意を払って、特別なボディカラーである黄色の240台の限定モデルも生産される。アメリカの公式サイトでは、新Zの価格は「4万ドル前後」と書かれているけど、未発表の日本の価格も米国仕様とはあまり変わらないだろう。

後ろから見たZ

とにかく、多くのスポーツカーファンの注目を集めた今回のZ。そのルックスからパワーまで、彼らの期待にすべて応えていると感じた。ふと思った。新ZのツインターボV6は最後だろう。次世代があるとしたら、ハイブリッドとして登場するに違いない。

さて、スープラの最大ライバルが生まれたわけだ。あなたなら、どっちを選ぶ?

国際モータージャーナリスト、ピーターライオンの連載
「ライオンのひと吠え」過去記事はこちら

文=ピーターライオン

日産自動車
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