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女性のための無料のプログラミング学校


「その当時、私はアフガニスタンのテクノロジー分野で働いていたが、女性に対する差別や脅迫、暴力に直面していた。この状況を変えたいと思った」と彼女は話す。

Code to Inspireの授業料は無料で、ゲームやウェブのプログラミングに加えてスマートコントラクトやブロックチェーンなどのシステム構築の基礎を学ぶことができる。同校は、著名なイーサリアム関連の投資家や開発スタジオのConsenSysとも提携しており、2015年の開校以来、300人以上の卒業生を送り出している。

フォローグが初めてビットコインの存在を知ったのは2014年のことで、このテクノロジーが、銀行口座を持てないアフガニスタンの女性たちに大きな力を与えると考えた。アフガニスタンでは、ペイパルのサービスが使えないが、暗号通貨を用いれば、女性たちは自身の身元を明かさずに、資金をやりとりすることが可能だ。

暗号通貨は、Code to Inspireの運営においても生命線の役割を果たしている。同校が利用していたJPモルガン銀行は、マネーロンダリングや資金がテロ活動に用いられることを懸念し、昨年冬からアフガニスタンへの送金を停止した。

Code to Inspireは、今年2月から暗号通貨による寄付の受付を開始し、運営資金にあてている。寄付に使えるコインは当初はビットコインとイーサリアムのみだったが、現在はウィンクルボス兄弟とのパートナーシップを通じて、ライトコインやビットコインキャッシュ、Zcash、Gemini Dollar、BAT、LINKなどでの送金も可能になっている。

しかし、タリバンが実権を握った今、フォローグはまた新たな困難に直面することになった。Code to Inspireは現在、彼らの監視の目を警戒し、アフガニスタン国内での物理的な拠点を閉鎖し、授業はすべてオンラインで行っている。

タリバンは米軍との戦いの中で、ヘラート州のインターネットのハブを破壊するなどの行為を行った。幸いなことに、ソーシャルメディアを通じて原理主義の教えを広めたい彼らは、完全にネットを遮断することは控えているが、接続スピードは遅く、通信は途切れがちだ。

しかし、ネットの接続が確保できたとしてもタリバンが学校の継続を認めるかどうかは別問題であり、フォローグは可能であればタリバンと面談する機会を持ちたいと考えている。

彼女もまた、米国をはじめとする各国の政府と同様に、アフガニスタンの新たな支配者たちと関係を築く必要に直面している。メディアの報道では、タリバンが国際的な批判を交わすために、以前のような強権的な姿勢を改めるとの期待も出ているが、フォローグとしては何よりもまず、生徒や家族、そして現地の人々の安全を願っている。

編集=上田裕資

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