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その一因は、ワクチン接種の完了後に感染した人からも、未接種で感染した人と同じ程度の量の新型コロナウイルスが確認されていたことだ。

つまり、接種を完了した人はその後も、未接種の人と同じように、感染を拡大させることできると考えられる。これは、一定程度の人が感染すれば、その後の感染拡大は収まるという集団免疫の考え方が当てはまらないことを意味する。

追加接種が「必要」


こうした結果について、英レディング大学のサイモン・クラーク准教授(細胞微生物学)は、次のように述べている。

「これは、(ファイザー製とアストラゼネカ製の)2種類のワクチンがどのように機能しているかを示す、臨床試験ではなくリアルワールド(実際の臨床現場から得られた)データだ」

「そして、すべてのデータセットが示すのは、デルタ株はファイザー製、アストラゼネカ製のワクチンの効力を鈍らせたということだ」

また、広く使用されているファイザー製ワクチンによって得られる免疫力が低下することが確認されたということは、「確かに、感染リスクの高い人には3回目の『ブースター』接種が必要であるとの主張を支持するものだ」という。

米国は、9月から追加接種を開始する計画を発表したところだ。複数の保健機関はこれについて、まったく接種を開始できていない国が多くある中、「不公平であり、パンデミックを長引かせる可能性もある」と批判している。

編集=木内涼子

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