大麻の使用状況の世代差を示すデータによると、ミレニアル世代、ジェネレーションX世代、ベビーブーム世代の約半分が大麻を使用した経験があった。これは、以前の調査と大体同じ水準だ。ただし、年齢が最も高いトラディショナリスト世代の間で大麻を使用した経験がある人の割合は非常に少なかった。
1946年以前に生まれたトラディショナリスト世代のうち、大麻を試したことがあると答えたのはわずか19%だった。この世代の人が亡くなり、代わりに大麻を使ったことがある可能性がより高い若者が成人人口の仲間入りをすることで、大麻の使用経験がある人の全体的な割合が上がっている。
ギャラップの調査は米国の成人1007人を対象とし、7月6日~21日に行われた。対象者の中で「大麻を喫煙」していると答えた人の割合ははるかに少なく、わずか12%だった。同社によると、この数字は近年あまり変化していない。
同社の調査によると、米国の若者世代は現在大麻を吸っていると答える確率がはるかに高い。これは同社の他の調査と一致していて、人々は若い間に大麻を使用し、歳を重ねるとやめることが示唆されている。
2015年~21年のギャラップのデータを組み合わせると、最も大麻の喫煙率が高い世代はミレニアル世代(20%)で、その後はジェネレーションX世代(11%)、ベビーブーム世代(9%)が続き、トラディショナリスト世代は1%だった。
大麻を喫煙していると答えた男性は16%で、女性の9%よりも多かった。また、礼拝に全く、あるいはほとんど参加しない人の間の大麻喫煙率は19%で、毎週礼拝に参加する人の間の大麻喫煙率3%の6倍以上だった。
政治思想別に見ると、共和党支持者(7%)と保守派(6%)は民主党支持者(15%)、リベラル派(22%)よりも大麻を喫煙していると報告することがはるかに少なかった。
米国では、大麻は合法化されるべきと考えている人が大半だ。大麻は現在18州で合法とされ、医療目的でのマリフアナ使用は37州で合法とされている。連邦法ではまだ違法だが、上院多数党院内総務を務めるチャック・シューマーなど、重鎮議員もそれを変革する取り組みを推進している。