台湾の新年の料理に込められた意味
台湾のホームパーティーを紹介してくれるのは、Cynthia Chengさん。
台湾では、旧正月を盛大に祝う。旧暦にもとづく旧正月は、毎年1月下旬から2月の初旬のことを指す。
「新年は中華文化圏では最大のイベントです。旧正月の期間には全ての親族が集まって夕食を楽しみ、大晦日に夜更かしをします。夕食には魚やお団子などを食べるのですが、それぞれの食べ物には意味があります」
中国語で魚の発音は「たくさんの、余りの」を意味する単語の発音と似ているのだという。
「"毎年十分な食事に恵まれる"ことを意味する“Nian Nian You Yu(年々有余)” と唱えます。魚の頭と尻尾を食べることは、これから迎える年の良い始まりと、終わりを願う意味も込められています」
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また、お団子を食べることにはこんな意味が込められているという。
「お団子は金塊に似ていることから富を表す食べ物とされているため、たくさんお団子を食べるほど、たくさんのお金を稼ぐと言われています」
食事のほかにも、新年には家族揃って多くの親戚や友人の家を訪ねる習慣があるという。子どもやお年寄りには、幸運や長生きを祈って赤い封筒が渡されるのだ。
ハワイはBBQスタイル
ハワイでは「ビーチパークに行くと必ず見かけるくらい、BBQスタイルのホームパーティーが超ド定番」とForbes JAPAN Webで現地の最新情報を伝える、ハワイ在住の佐藤まきこは言う。
新年、独立記念日、サンクスギビングデー、母の日、父の日などの行事の日はもちろん、普段の週末にもこのスタイルのパーティーがよく催されるのだという。
「ハワイのホームパーティは、BBQが基本です。大抵、戸建て住宅なら庭先に自分のBBQグリルが、コンドミニアム(集合住宅)なら共用のBBQグリルがあるので、そこで肉を焼いて食べます。また、ビーチパークにBBQコンロを持っていき、そこで家族や友人が集まってBBQするのも定番です。ビーチを眺めながらのBBQは最高です」
コロナ禍では、屋内は10名、屋外なら25名までの集会が可能となっており、夏真っ盛りのいまでは、ビーチパークは地元の人で賑わっているという。
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