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Justin Tallis - Pool / Getty Images

米ファイザーと独バイオンテックが開発した新型コロナウイルス感染症ワクチンは、3回目の投与によって60歳以上の高齢者で86%の予防効果があることが、イスラエルで実施された調査でわかった。世界的に変異ウイルスの「デルタ型」の感染が拡大するなか、米国でも来月から免疫力を高める「ブースター」と呼ばれる追加接種が始まる見通しだ。

イスラエルで医療保険を提供する保健維持機構(HMO)の一つ、マカビが18日に発表した暫定調査結果によると、今年1〜2月にファイザー製ワクチンの2回目の接種を受けた67万5630人のうち、新型コロナを発症した人は1064人(0.2%弱)だったが、3回目の接種を受けた14万9144人のうち発症者は37人(0.02%)にとどまった。

マカビによると、両グループの人口統計上の特徴はほぼ同じで、3回目の投与によって少なくとも1週間後には86%の有効性が確認された。

マカビは、ワクチン接種後に感染する「ブレークスルー感染」の重症度については明らかにしていないが、イスラエル保健省のデータによれば、1月にファイザー製ワクチンの2回目の接種を受けた人の重症予防効果は65歳以上の人で約55%となっている。この数字については誤差が大きい点に注意する必要があるものの、3回目の接種による予防効果はこれよりもはるかに高くなっている。

ファイザーは現時点で3回目の投与の有効性に関する調査結果を発表していない。ただ、アルバート・ブーラ最高経営責任者(CEO)は、3回目の投与によって、半年から1年以内に2回目の接種を受けた人にみられる抗体値を「大幅に上回る」抗体値が生じるとしている。

イスラエルは先月、60歳以上の人を対象としたブースター接種を世界でいち早く承認した。今回の調査を率いたアナト・エッカ・ゾハール博士は、「3回目の投与は現在の感染拡大を抑え込むための方策だ」と述べている。

米国のジョー・バイデン政権も18日、少なくとも8カ月前にファイザー製または米モデルナ製ワクチンの2回目の接種を受けた国民を対象に、9月20日の週からブースター接種を行う方針を明らかにした。米国でこれまでに2回目の接種を終えた人は1億6890万人、人口の約51%となっている。

編集=江戸伸禎

コロナワクチンファイザー

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