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Getty Images

米ホテルチェーン大手ハイアット・ホテルズは15日、高級リゾート運営企業アップル・レジャー・グループ(ALG)を現金27億ドル(約3000億円)で買収すると発表した。ハイアットはALGが10カ国で運営するホテル約3万3000室を手にし、客室数で世界最大の高級オールインクルーシブリゾート(宿泊料金に飲食や各種施設の利用を含むリゾート)運営企業となる。

ALGが運営するリゾートの数は2007年の9施設から爆発的に増加し、2021年末までに約100施設になる予定。ハイアットは今回の買収により、ALGのアンリミテド・バケーション・クラブ会員11万人以上も獲得する。

ALG傘下のAMリゾーツは、南北米大陸で最大の高級オールインクルーシブリゾート運営企業。ハイアットは、メキシコとカリブ海地域で最大の高級ホテル運営企業となる。メキシコに所有するリゾート施設の数は、ALGの買収により9から46に、カリブ海地域の施設数は5から27へと大幅に増加。さらに、11の欧州市場にも新規参入することになる。特にスペインでは40施設、ギリシャでは3施設を獲得する予定だ。

ハイアットのマーク・ホプラマジアン社長兼最高経営責任者(CEO)は16日の投資家向け電話会議で、「私たちは、レジャー旅行分野について非常に強気だ。この分野は、そのレジリエンス(回復力)と耐久性を証明してきた」と説明。「レジャー旅行はビジネス旅行よりも早いスピードで回復した。私たちは、世界の高級旅行市場は2021年から27年までに約11%成長するとみているため、特にラグジュアリー分野については期待している」と述べた。

ALGの買収は、事業モデルをフィー(手数料)ベースの収入に移行することを目指すハイアットの長期戦略と合致する。ホプラマジアンCEOは「ALGは根本的に、ホテルを所有していないアセットライト(資産軽量化)事業であるため、当社の戦略的目標と完全に合致する」と述べた。

ハイアットの2009年の収入の63%は所有・リースしている施設からのもので、残りの37%はフィーベースだったが、フィーベース収入の割合は2019年までに57%へ増加した。「2024年末までに80%がフィーベースの収入になることを見込んでいる」とホプラマジアンは語った。

買収費用の80%以上は手持ちの現金10億ドル(約1100億円)と新たな負債による資金調達の組み合わせで、残りを約5億ドル(約550億円)のエクイティファイナンスでまかなう予定。ハイアットはまた、JPモルガンから17億ドル(約1900億円)の融資を確保。20億ドル(約220億円)の資産売却プログラムによる現金収入は、買収資金のために発生した負債を含む負債の返済に充てられるという。

ハイアットは今後3年間で、35億ドル(約3800億円)相当のホテル不動産を売却することを見込んでいて、今年分は15億ドル(約1600億円)相当だ。

編集=遠藤宗生

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