ビジネス

2021.08.21 20:00

人生の終わりに後悔しない、成功者がしている「習慣」


人生に成功したり、ビジネスで圧倒的な成功をおさめたりするには、まず自分を知らなければなりません。自分とは何者で、どんな人格なのか、何が楽しいのか。それを知ることが第一歩です。ゲイツもザッカーバーグもジョブズも、学校や大学で自分が何を本当にしたいのか、楽しいと思うのかに気がつき、大学を辞めてしまうほどの強い情熱を抱いていました。それこそ、自分を知っている証しでしょう。

現代においては、最新のテクノロジーを使いこなすことも不可欠ですし、グローバルな言語、英語を使えることも必須になりました。しかし、自分の情熱や夢を追う勇気をもち、忍耐強く努力すること、フェアであること、いい仲間と仕事ができること、失敗から学び、損失カットができることなど、そういった基本的な習慣というのは、いつの時代の成功者にとっても重要でしょう。

最も身につけるのが難しい習慣は、自分がやりたくないと思うときに、正しいことをすることでしょう。リスクを取ったり、やりたくない仕事をしたり、仕事だけでなく家族のためのことをしたり。強い目標意識をもった人には苦痛なことも多い。でも、コーチングでもよく言うのですが、成功とは、自分の会社の評価額で決まるものではないし、自分の資産額で決まるものでもない。人生にはもっと大切な成功の基準があるはずです。だから気をつけないといけない。成功の基準は年齢によっても変わります。

では、どうやって自らの正しい目標を設定するのか。SMARTという法則があります。具体的であること、測定可能であること、達成可能であること、現実的であること、期限が決まっていること、これらを満たすことが正しい目標の条件です。

自分の目標や夢がわからないという人も多いかもしれません。そういう人は、まず何が得意かを考えてみてください。何が好きで嫌いか。その違いは何か。小さいときに何が好きだったか。もしお金も周囲の期待も気にしなくていいなら、何をしたいのか。それがわからないまま年を取ってしまうと、人生に失望してしまうでしょう。私は少しでもそういう人が減ってほしいと思っています。自分はできないという思い込みを捨てて、常に心を開いて、真に満足する人生を歩むこと。それこそが成功への道です。


ナイジェル・カンバーランド◎作家、リーダーシップのコーチ。ケンブリッジ大学卒。人事採用やコーチングのコンサルタント企業を設立し、後に売却。採用やリーダーシップに関する本などを多数執筆。

インタビュー=成相通子

この記事は 「Forbes JAPAN No.083 2021年7月号(2021/5/25発売)」に掲載されています。 定期購読はこちら >>

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