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ブランソンはネッカー島を気に入り、約2000万円で購入。15年からここでGBBCを開催。

リチャード・ブランソンが所有するリゾートでは毎年VIPたちを招いた会合が催される。そこに招待された日本人、楢崎浩一が語る、ビリオネアの共通点とは。


世界的名声を得たビリオネアたちに兼ね備わる能力があるとしたら、それは何だろうか。楢崎浩一は、ピーター・ティール、セルゲイ・ブリン、イーロン・マスク、リチャード・ブランソンなど名だたる富豪たちに巡り合うという珍しい経験をもつ。楢崎は1997年より三菱商事駐在員としてシリコンバレーでスタートアップ発掘に従事し、2000年にその一社に参画。複数のスタートアップ経営を経て、2016年、SOMPOホールディングスにCDO(チーフ・デジタル・オフィサー)として入社している。

まずは楢崎の体験を聞こう。

「2018年にアメリカでの20年来の友人、ビル・タイから『浩一、いま何をやっているんだ?』と聞かれたので、日本の保険会社でCDOをやっていると言うと、『金融か。だったら招待状を出すから一緒に来ないか』と、誘いを受けました。場所はモロッコの山中。そこに世界のVIPが40人ほど集まって仮想通貨の話をするというのです」

ビル・タイは数々のITベンチャーを上場に導いた事業家で、創業期のZoomを支援して成功させている。タイはヴァージン・グループ創設者のリチャード・ブランソンが設立したGBBC(グローバル・ブロックチェーン・ビジネス・カウンシル)の中心人物であり、年に一度の会合に楢崎を招待したのだ。


モロッコでのGBBC。白いTシャツの後ろ姿が楢崎氏。各国政府に政策提言を行なっている。

そのブランソンは14年に欧州のビットコイン企業への支援を皮切りにブロックチェーン企業に投資。15年からカリブ海に所有するネッカー島に世界のVIPを集めて、ブロックチェーンを世界に広める会合を開いている。

「ネッカー島は前年のハリケーンで施設が被害を受けていたため、モロッコのマラケシュから車で1時間ほどガタガタ道を走った高度1000mの山中にあるブランソン所有のリゾートで行われました。私はケニアの情報通信大臣と同じバンガローを割り当てられました。参加者にはグーグルの創業者セルゲイ・ブリンがいて、アラブの民族衣装を着たセルゲイと私の二人で仮想通貨に関する討論会でパネルを行ったのです」と、楢崎が振り返る。

ほかにも、のちの米大統領ジョー・バイデンの側近で国務長官の元上級顧問、ビットコイン企業の創設者、ケニアの内閣官房長官、ベルギーの元首相、変わったところでは元ガンズ・アンド・ローゼズのドラマー、マット・ソーラムの姿もあった。当時、Brexitやメキシコ国境の壁建設が物議を醸しており、ブランソンの主張は「国境なき世界」。彼はボブ・マーレーの名曲「ワンラブ」をたとえに、分散型台帳の技術を使ってフラットで協力的な世界を構築できると訴えたのだ。

文=フォーブスジャパン編集部

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