内蔵バッテリーは3800mAhから4680mAhにボリュームアップしている。バッテリーの持ちは他のPixelシリーズのスマホよりも良いと思う。メタル筐体になったこともあり、質量がPixel 4a(5G)よりも15グラムほど重くなった。手に持つとその差がわかる。
アダプティブバッテリーテクノロジーにより、スマホがバッテリーの使用パターンを学習して長持ちさせる。スーパーバッテリーセーバーをオンにすると最大48時間の連続使用も可能
前機種から継承するデュアルレンズカメラ
Pixel 5a(5G)のカメラは、仕様・画質ともに前の機種をそのまま踏襲した。
背面のメインカメラは2つのレンズを搭載するデュアルレンズ仕様。12.2MPの広角レンズカメラには、オートフォーカスの精度やポートレート撮影時の正確な深度測定を可能にするデュアルピクセル技術を載せた。118.7度の視野を持つ16MPの超広角レンズカメラは、レンズ収差による画像の周辺歪みもソフトウェア処理によって自然に補正する。
暗い場所でシャッターを切ると自動で切り替わる「夜景モード」で撮った写真を、iPhone 12 Pro Maxの「ナイトモード」で撮影した写真と撮り比べた。Pixel 5a(5G)も実際に目で見た被写体の様子よりも明るく撮れているのだが、今回は色鮮やかさも含めてiPhoneの方が見栄えする写真に仕上がった。
室内の暗い場所をPixel 5a(5G)で撮影。実際には真っ暗に近い場所でも被写体の形や色を十分鮮明に引き出せている
iPhone 12 Pro Maxで撮影。ナイトモードによる撮影が一枚上手だ。端末の価格差を考えれば妥当な結果と言えるかもしれない
マスク着用時に便利な指紋センサーを内蔵
iPhone 12シリーズとの違いで言えば、Pixel 5a(5G)は前機種のPixel 4a(5G)と同様に指紋センサーを背面に搭載している。外出時にマスクを着けたまま画面のアンロックが素早くできたり利点も多い。
3.5mmのオーディオジャックも本体のトップにある。マイク付きリモコンを搭載する安価な有線イヤホン・ヘッドホンを装着して、素早くリモート会議など音声通話ができることを踏まえれば、ビジネスシーンにも役立つ機能と言えなくもない。
本体上部に3.5ミリオーディオジャックを搭載する
8月にはすべてのGoogle Pixelユーザーが、交通事故などのアクシデントが発生した際に利用できるようになる緊急情報サービスもアップデートにより追加される。米国ではAndroid 10以降から先行提供されていた「自動車事故検出」の機能が、日本でのローカライゼーションが完了したことから本格的に提供される。