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2021.08.18 07:30

ピザハットが代替肉メニューを強化、植物由来ペパロニピザを発売

(c) Beyond Meat


しかし、データは追い風の継続を示唆している。ニールセンIQ傘下のラベル・インサイト(Label Insight)によると、植物由来代替肉の売上は2020年に27%増加した。またNPDグループによれば、食品卸業者から全セグメントの商業レストランへの植物由来タンパク質の出荷量は、2021年4月に前年比60%増を記録した。
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ピザハットは、ビヨンド・ミートとのパートナーシップの拡大について、より多様なタンパク源の選択肢を求める消費者需要の高まりに応えたものだとしている。ヤム・ブランズのクリス・ターナーCFOは、2月のプレスリリースの中で、植物由来食品の長期的なポテンシャル、とりわけ若い消費者のあいだでの人気に大いに期待していると述べた。

こうした若い世代からの需要を背景に、世界の植物性ミート市場の規模は2027年までに138億ドルに拡大し、年平均成長率は19%を超えると予測されている。

パンデミックによる損失をおおむね回避したピザ業界では、植物性ミートの実験が今後ますます盛んになるだろう。主要ピザチェーンのなかでは、ここ1年の取り組みによってピザハットが先陣を切った形だが、米国では業界第3位のリトルシーザーズも2021年7月、グリーンリーフ・フーズ(Greenleaf Foods)が展開するフィールド・ロースト(Field Roast)と提携し、植物由来ペパロニピザを発売している。リトルシーザーズは2019年にも、インポッシブル・フーズのソーセージを試験的に販売したことがある。
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また、業界第1位であるドミノピザのリチャード・アリソン(Richard Allison)CEOも、同社が植物性ミートの商品をテストしていると述べている。さらに業界第4位のパパ・ジョンズも、複数の海外市場でビヨンド・ミートと提携を結んでいる。

翻訳=的場知之/ガリレオ

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