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2021.08.22 07:30

ウォルマートとゲルマート、新開発の「植物由来下着」で提携


カインドリーの狙いは、サステナビリティ、アクセシビリティ、イノベーションの世界をひとつにつなぐことだ。そのための手段として、リサイクルされたナイロン、スパンデックス、伸縮素材、サトウキビからなる独自の配合物を開発し、革新的な製品を生み出している。

カインドリーのコレクションは、3年をかけて開発されたもので、トライアル、テスト、成形、摩耗試験からなるプロセスがほぼ30回にわたって繰り返された。

ゲルマートの最高製品責任者イブ・バスタグ(Eve Bastug)は、「この業界で40年あまり働いてきた経験から言うと、今回のプロジェクトは、過去に取り組んだプロジェクトのなかでももっとも難しいものでした。そして、間違いなく満足感がもっとも大きいものです」と語る。「植物由来の材料が80%を超えるカップをつくる取り組みには、3年を要しました。まだやるべきことは残っていますが、身につけて気持ちよいと感じる、美しくつくられた製品により、サステナブルな未来を実現するために、我々のチームはいまも前進しています」

ゲルマートによれば、カインドリー製品のシルエットは、パンデミック後のライフスタイルを念頭に設計されているという。つまり、一日中身につけていられるハイブリッドなデザインを求める消費者の声の高まりを受けている。

コレクションの鍵となったのが、ノンワイヤーのシームレスなスタイルと丸編みだ。 デザインは、地球の元素である空気、水、火からインスピレーションを得ている。また、色展開や図案については、動物やパームツリーのプリントから、渦を描く水、夕焼けのグラデーションに見られるカラーまで、多くの感覚を消費者に体験してもらえるものを採用している。

ゲルマートの最高マーケティング責任者キャロライン・リンパート(Caroline Limpert)は、「消費者はくつろぎを求め、これまでよりもはるかに地球に気を配るようになっており、とくに、パンデミック後の世界ではそれが顕著です。我々は消費者のこうしたトレンドに注目しています」と話している。「ゲルマートにとって、カインドリーのコレクションは、民主的なサステナビリティに向けた大きな一歩です。カインドリー開発の狙いは、同じ志向性を持ち、世界を変えようという情熱を抱く消費者との強い結びつきを築き、それを育むことにありました」

翻訳=梅田智世/ガリレオ

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