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Jonathan Newton / The Washington Post via Getty Images

ジェフ・ベゾスの宇宙開発企業のブルーオリジンは8月16日、NASA(米航空宇宙局)を相手取った連邦訴訟を起こした。同社は、NASAがアルテミス計画の一環としてイーロン・マスクのスペースXに、28億9000万ドル(約3160億円)の月着陸船の製造を独占的に発注したことが不当だと述べている。

NASAは昨年、このプログラムに関して複数の委託先に発注すると述べていたが、今年4月に資金面の制約を理由にスペースXのみに委託先を絞り、ブルーオリジンと防衛企業のダイネティクス(Dynetics)からの提案を断っていた。

ブルーオリジンは、NASAの決定に異議を唱えたが、米国政府会計検査院は7月に、NASAの決定が「合理的」であるとして、同社の抗議を退けていた。

今回の裁判文書には、企業秘密や財務上の機密情報が含まれているため、詳細は開示されていない。ブルーオリジンは、この訴訟で何を求めているかについてコメントを控えている。

NASAは、今回の提訴を認識しており、「現在、本件の詳細を検討している」と述べている。る。NASAは10月12日までに訴訟に対する回答を提出する。

ブルーオリジンの広報担当者は声明で、「今回明らかになった問題は、公正さを回復し、競争を生み出し、米国が安全に月に戻ることを確実にするために対処しなければならないものだと、固く信じている」と述べた。

月面着陸機は、NASAが月に宇宙飛行士を派遣し、探査を行う計画の一環として開発される。NASAはスペースXに、宇宙飛行士をオリオン宇宙船から月面に安全に運ぶことができる有人着陸機の開発を依頼しようとしている。28億9000万ドルの資金で、スペースX社は月面への2つのミッションに向けた開発を行うことになる。

ベゾスは先月、NASAのネルソン長官に書簡を送り、宇宙船の製造をブルーオリジンに委託すれば、NASAのコストを最大20億ドル負担すると述べていた。

イーロン・マスクは15日のツイートで、同社の月着陸船の準備が、NASAの目標である2024年よりも「もっと早く整うかもしれない」と述べた。しかし、NASAの監察官は最近の報告書で、宇宙服の作成が遅れているため、スケジュールが遅延すると述べていた。

編集=上田裕資

ブルーオリジンスペースx宇宙

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