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ジェイ・Zとビヨンセ(Gareth Cattermole/Getty Images for Disney)

LVMHモエヘネシー・ルイヴィトンの傘下に入った米ティファニーは、ブランドイメージの刷新を進めている。アンバサダーを務める女優のアニャ・テイラー・ジョイ、フリースタイルスキー選手のアイリーン・グーらに加え、ブランドの新たな顔として、ビヨンセとジェイ・Zを迎えることが明らかになった。

「Not Your Mother’s Tiffany(ママのティファニーではない)」とのスローガンを打ち出し、より若い消費者にアピールしようとリブランディングを推進するティファニーは、メンズのコレクションに初めてエンゲージリングを取り入れるなど、特徴的な「ティファニーブルー」のイメージから離れた、先鋭的かつ現代的なルックを提供し始めている。

LVMHは今年初めに傘下に収めたティファニーについて、買収した直後にルイ・ヴィトンで進めたような段階的アプローチを取り入れる方針とも考えられる。ルイ・ヴィトンは現在、ハンドバッグやトランクの他、数々の高級衣料品の販売も行っている。

ただ、それでもティファニーは、従来からある「ブルーボックス」を維持することになるだろう。現在はニューヨーク本店とロサンゼルスのショッピングモール、サウスコーストプラザ内に開業している「ブルーボックス・カフェ」の店舗数を今後、増やしていく可能性がある。

【関連】LVMH傘下入りのティファニー、ブランドカラーを「イエロー」に?

ビヨンセとジェイ・Zのファンの間でも、カフェの利用者が増えることになるかもしれない。また、創業から184年がたつティファニーは世界各地に320店舗を展開するが、その3分の1は米国内にある。

一方、ティファニーの経営陣には、注意すべきことがあるという。ファッションメディアのビジネス・オブ・ファッションが指摘するのは、新たに展開するキャンペーンが、最も忠誠心の強いティファニーのファンたち、オードリー・ヘプバーンの映画「ティファニーで朝食を」に影響を受けた顧客層を、遠ざけることにもなりかねないということだ。

だが、それでもティファニーには、「古い」イメージを拭い去る努力が必要だ。最近では、素早くトレンドをキャッチした消費者が、忠実な顧客になる傾向もみられる。

今年1月にLVMHが買収したティファニーは、新たなCEOとなったアンソニー・ルドリュと、LVMHのベルナール・アルノーCEOの次男でプロダクト・コミュニケーション担当エグゼクティブ・バイスプレジデントに就任したアレクサンドル・アルノーの指揮の下、変化を推進していくことになる。

編集=木内涼子

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