カウンタックにはやはり赤が似合う。
ギミックを抑えクルマを操ることに集中できるステアリング。
個性という言葉を超えた無二のデザイン。
2021年にカウンタックを蘇らせるということは、まるで60年代のファッションモデル女王「トゥイギー」というか、60年台から70年代まで流行った膝から裾に向かって広がった「ベルボトム・ジーンズ」を21世紀風に再解釈するというようなことだと思う。つまり、カウンタックはクルマ、いやスーパーカーを超えていた。カウンタックはファッション・アイコンだった。
限定生産の112台という台数は、初代カウンタックの開発時に使用された社内プロジェクト名「LP112」にちなむ。2022年に初めにデリバリーを開始するLPI 800-4は、話によると、完売だそうだ。価格は発表されないまま、売り切れという状況は、この新カウンタックの人気とヘリテージを物語っている。
国際モータージャーナリスト、ピーターライオンの連載
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