AthletaWellの会員は、思いを同じくするパートナー企業が実施するプログラムを体験することもできる。たとえば、自宅フィットネスを推進するプラットフォーム「Obé Fitness」が毎週実施する、会員限定の無料ワークアウトにアクセスが可能だ。これは両ブランドが結んだ長期的パートナーショップの一環であり、今後はアパレルやコンテンツ、イベントなどでも協力していく計画だ。
「アスレタはObé Fitnessに投資しており、企業全体での提携を結んでいる」とウォルドマン。「私たちが目指すのはエンターテインメントであり、ポップカルチャーであり、フィットネス体験のデザインだ。エネルギッシュで、心から楽しめるワークアウトを目指している。Obé Fitnessでは、スマホやテレビ、PCなど、どんなデバイスからでもフィットネス動画を視聴できる」
売上倍増への道筋は見えている
アスレタは、女性のウェルビーイング分野に関する「ガイド」たちと提携している。ガイドたちは専門知識を備えており、重要なテーマについて意見を提供したり、AthletaWell会員たちとのやりとりを促進したりする役目を担う。
ウォルドマンは、「私たちは顧客から、女性がウェルビーイングについて語り合ったり解決策を見つけたりできる場がないという声を聞いていた。ウェルビーイングというテーマは、さまざまな疑問が生じる、複雑なものなのだ」と言う。
今後は、ガイドやパートナー企業、VIPゲストなどの主導で、オンラインとオフラインの活動が実施され、会員たちが互いに集い、つながり合い、体を動かす場となる予定だ。
「アスレタの顧客は店舗へと戻りつつあり、人との接触を求めている。しかし、オンラインを止めて店舗に足を運んでいるわけではない。オムニチャネルを利用する顧客は、1つのチャネルしか使わない顧客と比べて、支出額が3倍となっている。売上倍増への道筋は見えている。アスレタの売上のうち、50%以上がロイヤルティ・プログラムから生まれている。まさに私たちのビジネスの大きな原動力だ」