「高機能」を形にしたトゥミの絶品トート


森岡:小暮さん、確かトートバッグって、あまり男性が使うものではなかったのでは。

小暮:昔、私が「トゥミ」をアメリカで取材したときには「トゥミ」にはまだウィメンズ用のトートバッグしかありませんでした。

森岡:日本の男性は早くからトートバッグの便利さに気づいて使っていたんだと思います。それを見た欧米のブランドのデザイナーがトートバッグをメンズ用のコレクションに加えたようです。

小暮:でもこのトートバッグは「トゥミ」らしく、ずいぶんと男性ユーザーの目線を意識してデザインされているのではないでしょうか。

森岡:堂々としたサイジング、黒一色の潔いカラーリング。外側と内側に複数のポケットを備え、男性にはたまらない魅力があります。

小暮:最近、オフィスがフリーアドレス制になりつつあるでしょう。それで自分の荷物や書類を常に持って移動している方が増えているようです。それに会社で使っているパソコンはほとんどが大型で、電源やコードもかなりの分量。それで大きめのバッグを探している人が多いとも聞きました。そういう方に最適なバッグですね。

森岡:「トゥミ」でビジネスマンから圧倒的な人気を誇るのがバックパックだそうです。このトートバッグは「トゥミ」としては目新しいモデル。ふたのないオープントップなデザインで、大容量。これなら上から素早く、書類やデジタルグッズを入れることも容易です。私のような使い方だけでなく、オンからオフまで使いやすいサイズとデザインかもしれませんね。

小暮:まさにマルチに活躍できるトートバッグと言えそうですね。


モデル名は「ALPHA 3 キャリーオール・トート」。同ブランドの知見を注ぎ込んだ「トゥミ」の象徴ともいえる「ALPHA 3」コレクションのひとつ。外出に必要なアイテムを整理して収納できる工夫が凝らされた大型のトートバッグで、ボトムにファスナーで開閉できる防水加工のコンパートメントを装備している。素材はFXTバリスティックナイロンを採用。H39.5×W47.5×D19.5cm。¥49,500/トゥミ(トゥミ・カスタマーセンター 0120-006-267)


バッグ下部には防水加工が施された独立したコンパートメントを備える。ここに靴や濡れたものなどを収納できる。


ショルダーストラップを使わないときに収納しておくことができるポケットが両サイドに付いている。傘入れやペットボトル入れに使ってもいいだろう。



森岡弘◎『メンズクラブ』にてファッションエディターの修業を積んだ後、1996年に独立。株式会社グローブを設立し、広告、雑誌、タレント、文化人、政治家、実業家などのスタイリングを行う。ファッションを中心に活躍の場を広げ、現在に至る。

小暮昌弘◎1957年生まれ。埼玉県出身。法政大学卒業。82年、株式会社婦人画報社(現ハースト婦人画報社)に入社。83年から『メンズクラブ』編集部へ。2006年から07年まで『メンズクラブ』編集長。09年よりフリーランスの編集者に。

photograph by Masahiro Okamura | text by Masahiro Kogure fashion | direction by Hiroshi Morioka | edit by Akio Takashiro

この記事は 「Forbes JAPAN No.084 2021年8月号(2021/6/25発売)」に掲載されています。 定期購読はこちら >>

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