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(C)ThredUP

中古品アパレル売買のスレッドアップが、欧州で最大手のファッションリセール企業のひとつ、リミックス・グローバルAD(Remix Global AD)の買収で最終合意に達した。これはスレッドアップにとって、国際的な事業拡大の第1段階にあたる動きだ。同社は今後も、成長戦略を積極的に推進し続けるとみられる。

今回のリミックス買収は、欧州におけるスレッドアップの拡大計画を加速するものだ。グローバルデータの2021年版「欧州における需要サイド中古市場の規模および成長予測(Market Sizing and Growth Estimates for European Demand-Side Secondhand Market)」では、欧州の中古アパレル市場は2020年の段階で推計210億ドルに達しており、2025年までに390億ドル規模に成長すると予測されている。

スレッドアップは米国で急速な成長を遂げている。同社の「2021リセール・リポート」は、米国の中古アパレル・アクセサリー市場は、今後5年間で現在の2倍である770億ドル規模に拡大するとの見通しを示している。これは、小売セクター全体の2025年までの成長率と比較して11倍という急速なペースだ。スレッドアップでは、このような急速な成長をけん引する要素として、売り手が出品するアイテム数の増加を挙げている。

スレッドアップのリポートによると、初めて中古品を購入した買い手のうち76%が、今後の5年で中古品の購買を増やす意向を示している。また、この5年間でこのカテゴリーは5.4倍に成長すると予測されている。

スレッドアップは、2021年3月に株式新規公開(IPO)を実施した(公募価格は、12~14ドルという仮条件の価格帯の上限にあたる14ドル)。公開初日の終値は20ドルで、公募価格を43%上回った。同社はこのIPOで1億6800万ドルを調達し、時価総額は13億ドルに達した。

ナスダック・グローバル・セレクト・マーケットに上場した同社の株価は、7月23日の終値で27.54ドルとなっている。

国際的な事業展開をにらんだ今回の買収のニュースは、米国におけるスレッドアップのマーケットプレイスの力強い成長、そして同社の「リセール・アズ・ア・サービス(Resale-as-a-Service:RaaS)」プラットフォームの拡充を伝える報道に続くものだ。同社はRaaSに関して、新たにヴェラ・ブラッドリー(Vera Bradley)、ファーフェッチ、LG、メイドウェルと提携している。

編集=上田裕資

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