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国際モータージャーナリスト「ライオンのひと吠え」

XC60リチャージ・プラグインハイブリッドT8 AWDインスクリプション

今、僕の周りにいるクルマ好きが一番欲しがる車両のひとつは、このXC60リチャージT8だ。ルックスはエレガントかつ高級感が漂い、しかもパワートレーンはどのライバルよりも複雑で優れていると思う。サイズ的には日本の道路状況にちょうど合っているし、質感や走りはクラストップ。大変人気を呼んでいるこのワゴンの唯一のネックは、その949万円という価格かもしれない。

さて、実際にこのクルマのどこがそんなに魅力的なのか乗ってみることにした。

今回、試乗させてもらった仕様は、「XC60リチャージ・プラグインハイブリッドT8 AWDインスクリプション」。笑ってしまうほど長〜いネーミングだから、以後「XC60リチャージ」と省略する。同車はボルボのミッドサイズSUVだけど、昨年前まではそのパワーユニットは「Twin Engine」と呼ばれていた。でも、2020年にもっと相応しい「リチャージプラグインハイブリッド」に変更されている。

ここで言っておくけど、このエンジンは傑作だ。他のライバル社に羨ましがられるほどのエンジンだね。2リッター直4ターボチャージャーとスーパーチャージャーを合わせたエンジンに2つの電気モーターを組み合わせ、充電ができるリチウムイオン電池を搭載する。モーター駆動の4WD機構も備えるXC60の最上級グレードだ。

各国で高く評価されているスタイリングは、上質感が溢れて無駄がない。このシルエットはさりげない美しさで品がある。ヘッドライトは未来的で、「えぐって」あるボンネットの線、ヒップのラインが強調されて格好いい。また、ボディのリア部分を巻き込む大きなテールライトもシックだと思う。

後ろから見たXC60

それに、嬉しいことに、エキゾーストは多くのドイツ車のような「フェイク」ではなく、本物だ。昔の四角い外観は、とあるニッチマーケットに大人気だったけど、このクリーンでスポーティな新しい外観はより多くの人のテイストに合うので、全世界で売れている。

外観が美しいと思ったら、運転席に座ってみるとさらに感心する。明るくて質感に優れた本革のインテリアはまるで高級ヨットのデザインからヒントを受けたかのような感じだ。センターコンソールの9インチのディスプレイは、縦長で見やすいし、カーナビのマップの画質もクリアで使い勝手がいい。クリスタル製のシフトノブや走行モードのセレクターが宝石のようだ。後席も前席と同様、ソフトで上質なファインナッパレザーで仕立てられている。

XC60の内装

ひとつ、ドライバーが慣れなければならないコントロールは、ギアシフトの操作だ。「P」に入った状態から、「D」のドライブに入れるのに、Pから2回続けて引っ張る必要があるし、リバースに入れるときも2回押さなければならない。この操作だけは特に注意を払う必要があると思う。2回ずつ押すことで、誤操作を起こさないようになっている。

文=ピーターライオン

ボルボ
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