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アクチュアル・ベジーズはもともと、2019年末にテレビショッピングチャンネル「QVC」で紹介された。この初回販売時に瞬く間に売り切れたことを受けて、同社はその後、QVCに5回登場し、さらにハングリールート、インパーフェクト・フーズ、フレッシュ・ディレクトをはじめとする主要なオンライン食品宅配プラットフォームでも販売されるようになった。

「こうしたチャネルでの販売は、初期の売り上げをけん引し、我々のブランドを確立する大きな力になった」と、アクチュアル・ベジーズのもう1人の創業者、ヘイリー・スワーツ(Hailey Swartz)は振り返る。

最近になって結ばれたスプラウツ・ファーマーズマーケットとの独占パートナーシップ契約も手伝って、アクチュアル・ベジーズは、2021年5月に33万ドル、6月に37万ドルの売上を計上した。さらに今後は、小売大手や、ブリストル・ファームズ(Bristol Farms)などの独立系食品スーパーにまで販路を拡大する予定があることから、同社では年内にさらに大幅な成長が見込めるとしている。

こうした成長の勢いをさらに加速させようと、アクチュアル・ベジーズでは、パティに使っているのと同じ野菜由来の色素を使ったバーガー用バンズについても、9月に開催される「ナチュラル・プロダクツ・エキスポ・イースト(Natural Products Expo East)」で発表する予定だ。

また、将来的には、フルーツやクリームなどをサンドするデザートバーガーや、香辛料の効いたバーガーを、フードサービス企業と共同で開発する構想もある。これらの新製品と、中核製品であるパティを合わせると、2022年までに同社の売上高は2000万ドルを超えると期待されている。

アクチュアル・ベジーズの急成長は、植物由来のタンパク質に対する消費者の需要が急増する時代の流れを反映したものだ。こうしたタンパク質の市場規模は全世界で100億ドルに達しており、今後10年で3倍に拡大すると見込まれている。

植物性タンパク質の分野では、原材料を供給するサプライヤーも、積極的にポートフォリオの多様化を図っている。この業界の巨人であるADMが最近、南欧の植物性タンパク質製造大手ソーヤプロテイン(Sojaprotein)を買収したのもその一例だ。ただしアクチュアル・ベジーズは、近い将来に代替肉セクターにまで事業を拡大するつもりはないという。

「鶏肉や牛肉のような味がする当社の製品を、消費者が目にすることはないだろう」とスワーツは語る。「我々は常に、自分たちの価値観を守るつもりだ。それはつまり、野菜だけを使った製品を作り続けるということだ」

翻訳=長谷睦/ガリレオ

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