シモーネ・バイルス(Photo by Ali Atmaca/Anadolu Agency via Getty Images)
バイルスは間違いなく、今大会に出場したアスリートのなかで最も市場価値の高いアスリートの一人である。フォーブスの推定では、企業とのエンドースメント契約によって年に少なくとも500万ドル(約5億5000万円)の収入を得ている。
バイルスとパートナー契約を結んでいる企業やブランドには、アスレタ、スキンケアブランド「SK-2」、ビザ、ユナイテッド航空、モンデリーズの菓子ブランド「オレオ」、プロテイン飲料ブランド「コアパワー」、歯列矯正器具ブランド「キャンディッド」、体操ウェアブランド「GKエリート」、体操器具ブランド「スピート・アメリカ」、ウーバーイーツ、マスタークラス、フェイスブックウォッチなど十数にのぼる。
バイルスのエンドースメント収入は、ほかの多くのオリンピックスター選手を上回っている。たとえば、今大会で2個の金メダルを獲得し、アディダスやラルフローレン、ハーシーズの「リーシズ」ブランドなどと契約している競泳のケイティー・レデッキーのエンドースメント収入は、フォーブスの推定で年間約300万ドル(約3億3000万円)となっている。
ケイティー・レデッキー(Photo by Elif Ozturk Ozgoncu/Anadolu Agency via Getty Images)
今大会の米国代表選手ではこのほか、サッカーのフォワード、アレックス・モーガンは500万ドル、バスケットボールのスター選手、スー・バードは100万ドル(約1億1000万円)をコート外で稼いでいる。
過去にオリンピックに出場した経験のあるアスリートには、バイルスよりもはるかに高い収入を得ていた人もいる。フォーブスの2016年の推定では、ジャマイカの陸上短距離選手、ウサイン・ボルトは1年で3250万ドル(現在のレートで約36億円)を稼ぎ、うち3000万ドルはトラック外の収入だった。
アスリート全体に広げるとさらに高所得の選手がおり、フォーブスの2021年のランキングによると1年で1億ドル(約110億円)超稼いだ選手も4人いる。
バイルスは全米で9月下旬に開催されるエキシビジョン大会「ゴールド・オーバー・アメリカ・ツアー」に出場する予定だ。