謎の多い新型コロナ後遺症、どう捉え何をすべきか?

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ワクチンが重要な理由


Covid-19については、特定の基礎疾患(高血圧、心臓病、肥満、糖尿病、免疫系の問題など)が重症化の要因であることが分かっている。だが、基礎疾患がなく、軽症で回復した人にも、後遺症は残る可能性がある。

パンデミックが(変異株の「デルタ株」によって)また新たな局面を迎え、ワクチン接種率が低い地域で感染者が急増する中、これまで接種に前向きではなかった人たちにも、この「後遺症のリスク」は、接種を受けるきっかけになるのではないだろうか。

夏の夜、外にいると蚊に悩まされることを考えてみてほしい。虫よけをたっぷり塗っても、うるさい蚊はそれが十分に塗られていない部分をどうにか探し出し、血を吸う。

ウイルスもそれと同じように、接種を受けていない人を「探し出し」、感染させる。そして短期的、長期的に多大な影響を、感染した人の体に及ぼす──そうした影響を受けるのは、時間の問題ともいえる。

自分自身、または身近な人が感染し、後遺症に悩まされている、あるいは感染前の健康状態に完全には戻らないという人は、ぜひ医師に相談してほしい。Covid-19の後遺症に悩む人たちを支援する団体も活動を始めている。参加すれば、必要なリソースや臨床試験に関する情報を入手することができるだろう。また、同じ経験をしている人たちと、情報を交換することもできるはずだ。

編集=木内涼子

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