今回の調達ラウンドは、Felicis Venturesの主導によるもので、Craft VenturesやTrue Ventures、Figmaの共同創業者でフォーブスの「30アンダー30」の受賞者のDylan Field、アマゾンのAlexa Fundも参加した。
Voiceflowの共同創業者でCEOのブランドン・リームは、音声アシスタントやゲームアプリの開発者を支援することを目的に、当初はStoryflowという企業名で同社を設立した。
Voiceflowではメニューから必要な機能を追加して、フローチャートを作ることで音声アプリに必要な会話アクションを作成可能だ。
「会話というのは抽象的なもので、WordやExcelなどの既存のツールでは対応が難しい」と、リームは話す。そこで彼らは、自然言語処理や音声認識、対話マネージメントなどの技術を統合し、使いやすいビジュアルプラットフォームであるVoiceflowを開発した。
VoiceflowはSaaS型のビジネスモデルで運営され、無料版とプロ版、エンタープライズ版の3つのプランを提供中だ。同社はスポティファイやUS Bankなどの企業の7万人のデザイナーや開発者を顧客に抱えており、今年の売上は昨年の7倍に伸びているという。
リームは、Flareと呼ばれるSNSアプリを設立し3年間運営した後の2019年にVoiceflowを立ち上げた。トロント本拠の同社はシードラウンドで300万ドルを調達し、25人の従業員を抱えている。
今回のラウンドを主導したFelicis VenturesのAydin Senkutは、リームに音声応答システムの開発を依頼し、そのクオリティに感銘を受けて投資を決断したという。
「私たちは、将来的に世界のすべてのプロダクトが音声インターフェースを持つようになると考えている。VoiceflowのAIツールは巨大な価値を秘めている」と、Senkutは語った。