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巨大小売企業のウォルマートは7月27日、従業員が高等教育を受ける上での最後の障害を取り払った。

ウォルマートは、ウォルマートおよびサムズクラブで働く150万人にのぼるパートタイム/フルタイム従業員に対して、「Live Better U」プログラムを通じて、授業料と書籍代を100%負担すると発表した。同プログラムに参加する従業員は、これまで1日1ドルを支払っていたが、今後は無料となる。

世界最大の小売企業であり、世界最大の民間企業でもあるウォルマートは、今後5年間で10億ドルを従業員の教育に投資する。資金は、キャリアアップ研修や能力開発に充てられる予定だ。

ウォルマートは、長年にわたって低賃金を批判されてきたが、状況は着実に改善している。同社は2021年2月、オンラインショッピングのサポートや在庫管理をおこなう店舗従業員42万5000人を対象に賃上げをおこない、平均時給を15ドル以上に引き上げると発表した。また、感謝祭の日には従業員が家族と過ごせるよう、全店舗を休業することも明らかにした。

Live Better Uプログラムは、社会人学生の卒業率を高める方法に関する既存研究について、専門家の意見を聞き、他の企業で実施されている教育プログラムも調査したうえで、2018年に誕生した。1日1ドルという当初の条件は、こうした検討の上で設定されたものだが、経済および労働市場の状況変化に加え、ウォルマートは常に、より多くの従業員に高等教育を提供できる新たな方法を模索してきたと同社は述べている。

ウォルマートの学習・リーダーシップ担当シニア・バイスプレジデントであるロレイン・ストムスキー(Lorraine Stomski)は、「我々は、経営管理やサプライチェーン、サイバーセキュリティといった需要の高い分野の学位や資格の選択肢を追加している」と述べる。

「我々が提供する教育機会は、ウォルマートの成長分野と密接に結びついている。わが社の従業員自身が、将来の人材供給源になるなら、これほどすばらしいことはない」

ウォルマートは、ジョンソン&ウェールズ大学、アリゾナ大学、デンバー大学、それにオンライン教育プラットフォームのパスストリーム(Pathstream)をアカデミックパートナーに加え、コースを60種類に拡大する。

翻訳=的場知之/ガリレオ

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