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米国では、新型コロナウイルス流行で打撃を受けた経済が回復に向かう中、各企業にとって早急な人員補充が大きな課題となっている。そこで活用できるのが、人工知能(AI)だ。実は、多くの企業はそれとは知らずにAI技術をすでに利用している。というのも、求人サイト大手にはAIが導入されているからだ。

リンクトインの「責任あるAI」部門でエンジニアリングマネジャーを務めるサクシ・ジャインは「例えば、『ジョブマネジャー』といった特定の役職を検索すると、リンクトインのエンジンはその役職だけでなく、時間管理やチームの連携、リスク評価などの関連スキルを持つ人も探す」と説明。「これにより、採用側は実際に全く同じ役職や役割に就いている人だけにとどまらない結果を得られる」と語る。

AIの重要な能力の一つに、膨大なデータの中から複雑なパターンを読み取ることがある。これはある意味、リクルーターの能力を再現するものであり、今は積極的に求職活動をしていない候補者を見つける上でとても重要になる。

採用サービス企業ファインデム(Findem)のハリ・コラム最高経営責任者(CEO)は、「私たちが最近発表した調査結果では、積極的に求職活動をしていない候補者に連絡をすることが過去1年間で増えたと答えた採用責任者は74%に上った」と語る。

「AIは受動的な採用プロセスを大きく加速させる。こうした採用かつどうでは、1つの役職の候補者を見つけるのに10時間以上かかる場合もある。受動的な候補者は通常、求人・キャリアサイトを利用しておらず、多くの人はリンクトインや他のプロフィールに断片的な情報しか掲載していない。AIは数百の情報源からインデックスを作成し、情報を抽出できる」

またAIは個々人に合わせた「パーソナライゼーション」にも活用できるため、候補者に良い第一印象を与える上でも良い方法となりうる。

AIを使った開発者採用支援サービスを提供するハッカーランク(HackerRank)のビベク・ラビサンカー最高経営責任者(CEO)は「面接日時の設定や候補者へのフォローアップメール送信など、信じられないほど非効率的な採用のワークフローが今は多く存在する」と指摘。

「AIは、スケジューリングや電子メールのフォローアップを自動化することで貴重な時間を節約し、候補者と採用側の間でなされる調整のやりとりという大きな『痛点』を解決できる」と語る。

編集=遠藤宗生

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