アンドリュー・クオモニューヨーク州知事(Photo by Chris Hondros/Getty Images)

ニューヨーク州のレティシア・ジェームズ司法長官は8月3日、5カ月間に及ぶ調査の結果、アンドリュー・クオモ知事が自身のオフィスの従業員を含む「複数の女性」にセクハラ行為を行っていたとする報告書を公開した。

165ページに及ぶ報告書によると、クオモは11人の女性にセクハラ行為を行い、それを訴えた少なくとも1人の女性に報復したという。

民主党員であるジェームズ司法長官は、記者会見で、クオモ知事がこれらの女性に行ったセクハラ行為について、「知事は同意を得ない身体への接触や、女性にとって敵対的な職場環境を作り出すような性的な発言を多数行った」と述べた。

今回の調査は、ジェームズ司法長官が雇った2人の弁護士、ジョン・キムとアン・クラークによって実施された。2人は共同で179人の証人に話を聞き、7万4000点以上の証拠を検討し、報道によると11時間にわたってクオモ知事を尋問したとされている。

調査の結果、一部の女性が「望まない形で体の最も親密な部分を触られたり、つかまれたりした」と述べている。

また、知事が女性アシスタントに抱きつき、ブラウスの下に手を伸ばして胸をつかんだという件も確認されており、クラーク弁護士はこれを「不適切な性的行為のパターンの頂点」と表現した。さらに、もう一人の弁護士のキムは、「知事のセクハラの対象は、知事自身のスタッフだけでなく、警護を担当した警察官など、他の州職員の主張にも信憑性がある」と説明した。

クオモ知事は、報告書が公表されてから数時間後に、不適切な接触やセクハラの主張をすべて否定し、このスキャンダルを受けて辞任するつもりはないと宣言した。知事はさらに、彼の弁護士が反論の準備を進めていると述べた。

ニューヨーク州司法長官事務所は、知事のセクハラ行為を初めて公に告発した知事の元側近のリンジー・ボイランに多くの女性が追随したことを受け、3月に調査を開始していた。

クオモ知事に関しては、セクハラ問題に加えて、老人ホームにおける新型コロナウイルスの死者を過小報告していた問題についての調査が進められている。知事は、死者数の問題をトランプ前政権からの攻撃材料に使われることを恐れ、高齢者施設での死者数を50%も過少に計上していたとされている。

編集=上田裕資

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