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ウォルマートのスレシュ・クマルCTO(最高技術責任者)兼CDO(最高開発責任者)は、次のように述べている。

「コマース体験の強化に関するアドビの強みと、オムニチャネルの顧客に関する当社の専門知識を組み合わせれば、他社のデジタルトランスフォーメーション(DX)を加速させることができる」

ウォルマートの店舗ピックアップは3800店舗で活用されている。また、2時間以内に商品を宅配する「エクスプレスデリバリー」は3000店舗以上で利用できる。さらに、モバイルチェックインはウォルマートの店舗全体で利用できる。

同社は2020年第3四半期、米国におけるEコマース分野を79%成長させることに成功した。これは、同期間における同社売上全体の570ベーシスポイント(5.7%)にあたる。また、Eコマース分野は、同一店舗における成長の90%近くを占めた。

一方、アドビは中小企業に重点を置いており、15万にのぼる事業者がアドビのプラットフォームを使用している。こうした事業者が、ウォルマートが初期のターゲットとする小売セグメントを補完することになる。

まだ機能はたくさんある


ウォルマートの広報担当者は、「できるだけ多くの企業に、この機能を使ってもらいたいと考えている。小売分野全体にわたって、顧客体験を高めるチャンスが存在する。当社は今後、さまざまなタイプの企業や小売事業者の役に立つことができる」と話している。

アドビのプラットフォームを利用する小売事業者は、ウォルマート・マーケットプレイスを通じて膨大な数の潜在顧客にアクセスし、ウォルマートのフルフィルメントサービスを利用できる。たとえば、商品をウォルマート倉庫に保管したり、出荷や返品・回収の対応などを含む注文の履行にウォルマートのバックエンドを使用することが可能だ。

ウォルマートが開発した機能を他の小売事業者に提供するのは、今回が初めてだ。なぜもっと早くそうしなかったのだろうか?

広報担当者は、「当社は、どの小売事業者にもまして、こうしたサービスの提供に適した独自の立場にいる。その理由は、当社のような規模で運営している事業者が他にいないことにある」と述べ、次のように続けた。「他の機能もたくさんある。さまざまな機会を検証し、提供を進めていくつもりだ」

翻訳=梅田智世/ガリレオ

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