今回は、「スパ&ウエルネス」を国内外の主要ホテルへの入実績が多数あり、スパとウエルネス産業を専門としたコンサルティング会社のコンセプトアジアの相馬順子代表取締役社長に、アフターコロナの世界の富裕層の取り込み戦略とワーケーションの新潮流をお聞きする。
相馬順子さん ロッテアライリゾートのSpa Manna & Kitchenで、ビーガン朝食の打ち合わせ(新潟県妙高市)
相馬順子さんは株式会社Conceptasiaの代表取締役として、パレスホテル東京のEvian Spa、The Okura TokyoのSPA ANNAYAKE、ロッテアライリゾート(新潟県妙高市)のSPA MANNA、ウエスティンホテル東京のル・スパ・パリジエン、マンダリンオリエンタル東京のザ・スパ・アット・マンダリンオリエンタル・東京、シャングリ・ラホテル東京のCHI「気」スパ、ロイヤルパーク汐留タワーのマンダラ・スパはじめ香港、ベトナム、中国、韓国、ロシア、北米など多くの一流ホテルのラグジュアリースパ&ウエルネスのコンサルティングをされています。
また、GWS(Global Wellness Summit:招待オンリーで、世界のウエルネス業界のトップが集う、年に1度開催される国際会議。2007年にニューヨークで始まり、世界各地で開催)のアジア初のボードメンバーを2017年から務めていらっしゃいます。
──コロナ以前より、世界の富裕層のライフスタイルを見てこられた豊富なご経験から見えるアフターコロナ時代の富裕層の新しいライフスタイルについてお話頂けますでしょうか?
The Okura Tokyo スパ施術室 スパスイーツ(東京都港区)
ロッテアライリゾートのSPA MANNA受付(新潟県妙高市)
私がかなり富裕層の行動が変わったと実感したのは、やはりリーマンショックの後だったと思います。富裕層はリーマンショックの後も富裕層だったのですが、お金の使い方というかプライオリティはかなり変わったと思います。それまで、ロンドンとニューヨークのBritish Airの週末最終便はファーストクラスから埋まっていき、チャリテイーやブランド主催のPartyや友人たちとの会食(もちろん最高級のワインやシャンパンをふんだんに開けて)、ブランドショッピングに明け暮れる生活だったのですが、これをきっかけに何が重要なのか?何が自分の人生にとって重要なのか?というプライオリティが、自分や自分の愛する人・家族の、健康やライフスタイルにシフトしたと感じました。