世界的な脳コーチに聞いた、集中力と生産性改善の5つのコツ

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集中力と生産性は成功に欠かせないスキルだ。しかし、高い生産性と集中力を1日を通して維持することは難しいこともある。ただ、この両方のスキルを高める方法がある。それは脳の最適な活用だ。

生産性と集中力を最大化するための脳の力の高め方を知るため、筆者は世界屈指の脳コーチであるジム・クイックを取材した。ここでは、脳を最大限活用するためクイックが授ける5つのコツを紹介する。

1. 脳に栄養を与える

食べるものは、脳に直接的な影響を与えている。「加工食品や精糖の摂取量が多過ぎると、集中したり記憶したり、最高のパフォーマンスを発揮したりすることはできない」とクイック。

またクイックは、体のためにも食事が重要だと助言した。栄養に関しては、全ての人に効果的な万能の方法があるわけではない。健康的で栄養豊富、ビタミンやオメガ3を豊富に含む脳に優しい食べものを食べることが目標だ。

2. 水分補給をする

脱水症状は、たとえ軽度なものでも脳の力に影響を及ぼし、ぼんやりさせたり脳の疲労を引き起こしたりするだけでなく集中力も低下させる。脱水症状にならないようにすれば、脳への血流や酸素の流れを改善し、集中力や記憶力を改善できる。

クイックは「脱水症状にならないようにするだけで、反応時間や思考の速度を15~30%改善できる」と説明した。次にスピードが落ちていると感じたら、コーヒーではなく水を飲むようにしよう。

3. 体を動かす

「体が動けば脳が活発になる」とクイック。「動くことで、人間の脳にとって肥料のような役割を果たす脳由来の神経栄養素が作られる」

動くことにより集中力や創造性が向上し、知識の保持も改善することがこれまで示されてきた。クイックは「(フィットネスマシンの)エリプティカルで運動をしている間やさっそうとジョギングに出かける間など、リズミカルなことをしているときにオーディオブックやポッドキャストを聞けば、情報をより深く理解し保持できる」と説明した。

立ち上がり体を動かす意識的な努力を1日を通して行うことが重要だ。1日の間に複数回、立ち上がってコンピューターを離れ、体を動かそう。

ゆっくりとしたウオーキングから7分間の手短な高強度インターバルトレーニングまで、どのような運動も有益だ。歩きながらの会議や立ったまま作業できるデスクの使用、持ち運びできるランニングマシン、サイクリングマシンとデスクを組み合わせたものなども試すことができる。重要なのは、1日の中で運動を取り入れるより多くの方法を見つけることだ。
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翻訳・編集=出田静

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