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2021.08.02 06:00

民泊サイトに新潮流 エアビーに挑むロンドンの「スマーター」

画像はイメージです(David Papazian / Getty Images)

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スマーター(Smarter)は、ロンドンの素晴らしい住宅の数々が掲載されている新しい民泊予約サイトだ。同社は、従来型の予約サイトが確立した現状に異議を唱えるべく、ガイ・ファン・デル・ベストハウゼンが創業。量よりも質を重視し、高額な手数料なしの予約サービスを提供している。

スマーターが掲載する物件の宿泊料金は1泊200~2000ポンド(約3万1000~31万円)。質と管理サービスを基準に家を選ぶ初のウェブサイトとして、新たなスタンダードを確立することを目指している。筆者はファン・デル・ベストハウゼンに、スマーターの特徴や今後について聞いた。

──スマーターのアイデアはどのように生まれたのでしょう?

先に創業したロンドンの宿泊先あっせん企業アイビー・レッティングス(Ivy Lettings)を通し、10年以上にわたって短期滞在を管理してきた自分の経験の中で、大手民泊サイトではプロの手で管理されたポートフォリオや客へのサービスを提供していないことに気づいた。ここからスマーターのアイデアが浮かんだ。新型コロナウイルス流行により世界での人々の移動が停止したことで、高級住宅の管理者が自分の家を宣伝する方法や、宿泊客の物件検索・予約方法を作り替える大きな機会が訪れていると感じた。

また、スマーターを通じ、この業界と環境との関係を改善する絶好の機会が持てるということも明らかだった。そのため私たちはカーボンオフセットに取り組み、「B corp」認証(環境や社会に配慮した企業に与えられる認証)を申請した。

──旅行業界は飽和市場です。スマーターのみが提供しているものは何だと思いますか?

飽和は、まさにスマーターが答えを出そうとしている主な問題の一つだ。私たちは選択肢を厳選している。スマーターでは、大手サイトに掲載されている膨大な数の宿泊先から、質の良いものを抽出している。ここで言う「質」は、家の質だけではなくサービスの質も含む。

サービスの要素は見逃されることが多いため、とても重要だ。ロンドン一の美しい家を借りたとしても、細部まで手が行き届いておらず、シーツにしわがあり、オーブンの使い方が分からないときに誰も電話に出ないようであれば、全体的に素晴らしい宿泊体験にはならない。

当社のサービス料金は大手サイトよりも低いため、スマーターでは他より非常に優れた価格を確保できる。
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編集=遠藤宗生

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