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(c) Glovo

2005年にバルセロナで設立された「Glovo(グローボ)」は欧州のフードデリバリー市場で巨大な勢力を誇り、4月に5億3000万ドル(約586億円)を調達した。

同社は先日、「グローボ・コンセプト」と呼ばれる新たな取り組みをアナウンスした。これは、Glovoがメニューを開発し、同社の提携レストランが運営するバーチャル専用の食品ブランドのプログラムだ。顧客は、Glovoが独自開発したメニューを、自宅やオフィスで楽しむことになる。

現状で、8つのブランドが用意されており、本物のメキシコのストリートフードの味が楽しめる「Bendito Burrito」と呼ばれるブリトーや、トルコ料理のケバブを現代風にアレンジした「Urban Kebab」など、趣向を凝らしたメニューをデリバリーで提供する。

メニューの開発やブランディング、食材の調達はGlovo側が行い、レストランは厨房に余力があれば、既存のスタッフや設備でブランドを運営することが可能だ。

Glovoによると、すでにスペインとイタリアの約300店舗のレストランがプログラムに参加し、年内に1000店舗への拡大を目指している。また、今後はルーマニアやグルジア、クロアチア、ポルトガル、ポーランドへの進出も視野に入れている。

グローボ・コンセプトの担当役員のアルベルト・ボノームによると、この新事業は、パンデミックの打撃を受けたレストランが、最低限のコストで新たなメニューを取り入れることを可能にするために設立されたという。

「当社は、提携レストランがパンデミック後の環境に適応し、リスクを回避しつつ拡大を続けるための機会を提供していく。レストランは、新たなメニューを迅速に導入することが可能で、フードデリバリーの強みを発揮できる」とボノームは述べている。

レストランは初期費用ゼロで参加できるが、売上から一定の比率の手数料をGlovoに支払うことになる。

Glovoは、従来のフードデリバリー以外の分野に積極的に投資しており、欧州の都市部で食料雑貨を15分以内に配達するための倉庫ネットワーク「ダークストア」に多額の資金を投じている。同社は1月に、スイスの不動産会社Stonewegと1億ユーロの契約を結び、この事業のための倉庫を取得していた。

編集=上田裕資

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