ウェナーは7月28日に行われたアナリストとの電話会議で、同社のメタバースプロジェクトについて話した。調査企業エバーコアISIのアナリストであるMark Mahaneyは、その予算規模を50億ドル(約5500億円)程度と見積もっている。
フェイスブックは26日、メタバースの実現に向けたプロジェクトを、同社のVRやAR部門を束ねる「Facebook Reality Labs(FRL)」を統括するアンドリュー・ボスワースに任せると発表した。ボスワースは、ユーザーが自宅の部屋から別の部屋に移動するのと同じぐらい簡単に、仮想空間の中に移動できる世界を目指すと述べていた。
これを実現するために、フェイスブックは同社の求人ポータルで700人以上のAR・VR関連のスタッフを募集している。
マーク・ザッカーバーグは、7月22日のThe Vergeの記事で、メタバースを「モバイルインターネットの後継者」と考えていると述べていた。
メタバースの構築に興味を持つのは、フェイスブックだけではない。人気ゲームの「フォートナイト」で知られるエピックゲームズは、ゲームの世界でメタバース的世界観を打ち出して支持を集めている。
ザッカーバーグは、「メタバースは特定の一社が構築するものではないが、当社はその構築に貢献するために、多くのリソースを割こうと考えている」と述べた。