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旅から読み解く「グローバルビジネスの矛盾と闘争」

ノー・ウェイスト・チャレンジ (c) What Design Can Do

7月中旬、アムステルダム発のデザインコンペ「ノー・ウェイスト・チャレンジ(No Waste Challenge)」の優勝者が発表された。地球規模のゴミ問題に焦点を当てたこのコンペは、アムステルダムを拠点にデザインを通じた課題解決に取り組む団体、What Design Can Do(WDCD)がイケア財団とともに企画・運営している。

今年1月から4月までの公募期間には、世界中の学生、起業家、そしてデザイナーらから幅広くアイデアを公募した結果、1409のエントリーがあった。

デザインで解決する世界共通課題


7月15日、世界各地の16のプロジェクトが「ノー・ウェイスト・チャレンジ」の優勝者として発表された。優勝者の決定は、デザイン、起業、気候変動などさまざまな分野の専門家12名からなる審査パネルが討議を重ね、絞り込んだ85の候補プロジェクトの中から決定。審査基準には、インパクト、創造性とデザイン、実現可能性、スケーラビリティといった項目が含まれた。

審査員の一人で、イケア財団で気候変動問題対策に取り組む部門の代表をつとめるリズ・マッケオン(Liz McKeon)は、財団の柱の一つである温暖化ガス排出量削減への取り組む上で、デザインの力でゴミ問題を解決するというアプローチは一案だとした上で、世界各地の若き起業家やクリエイターたちから集まった、さまざまなデザイン・ソリューションに感心したとコメント。

「ノー・ウェイスト・チャレンジ」は、グローバルでの公募のほかに、アムステルダム、デリー、メキシコシティ、ナイロビ、サンパウロとリオ、東京と6カ国7都市のローカル・トラックが設けられ、それぞれの国からの優勝者が選出された。

各国ローカル発の多彩なアイデア


WDCDの拠点があるアムステルダムからは応募も多く、4チームが優勝者として選ばれた。アムステルダム市は、市をあげての循環型社会の構築を目指しており、市は2050年までに、完全循環型の「サーキュラー・シティ」を達成するという目標を掲げている。

なかでもユニークなアイデアを2つ紹介したい。ひとつは、「Living Coffin(リビング・コフィン:生きた棺)」という名の菌糸体で出来た生分解性の棺。この棺桶は45日以内にコンポストに変わるという。


Living Coffin

文=MAKI NAKATA

サステナブル環境問題
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