同社のマーケティング担当バイスプレジデント、クリステン・エリオット(Kristen Elliott)は次のように述べる。「当社のミッションは、望む人すべてが、お金を気にせずにアウトドア体験ができるようにすることだ。アウトドア用の衣類やアウター、装具は高額で、そう簡単には購入できない。レンタルはアウトドアへの道を開く新たな方法となる」
エディー・バウアーは、レンタルサービスを展開するにあたって、アウトドア用品レンタルショップ「アライブ・アウトドアーズ(Arrive Outdoors)」を選択した。「当社では数年前から、戦略的計画にサーキュラー・コマース(循環型市場)とリコマース(中古品のオンライン販売)を組み入れてきた」とエリオットは話す。「アライブ・アウトドアーズと協議したところ、彼らのテクノロジーとリバース物流(ECサイトの返品・売れ残り商品を扱う物流)が、当社の求めるeコマース体験にうまく適合した。アライブ・アウトドアーズは、素晴らしいカスタマー体験を提供している」
エリオットに対して、どのくらいの顧客がレンタルサービスを利用すると見込んでいるのか尋ねたところ、明確な回答は得られなかったが、次のような返答だった。「わかっているのは、Z世代の70%が、商品を購入するよりレンタルしたいと考えていることだ。レンタルサービスは、これまで一度もエディー・バウアーで買い物をしようと思ったことがない消費者にも魅力があるはずだ。アウトドア商品を購入前に試してみたい人や、一度限りのアウトドア体験のためにウェアや道具を必要としている人にとっても、ひとつの選択肢となる」
エリオットによれば、世界的なオンラインの衣類レンタル市場は、2024年まで年平均で8.7%の成長が見込まれている。エディー・バウアーは、その流れにうまく乗りたい考えだ。また、リセール事業に乗り出すことも検討しているという。