──スタートアップは「報酬」の面ではなかなか待遇を高められない難しさもあるかと思います。その点はどのように考えられていますか?
ハイパフォーマーほど「思想」「環境」にこだわり、ローパフォーマーほど「報酬」にこだわります。なぜなら「思想」と「環境」さえ合致していれば、ハイパフォーマーなら「報酬」は自分の力で稼げるからです。
スタートアップが人材採用をするときに「報酬」ばかりを気にする人材は採用しないほうがいい。そういう人材はもっと大きい報酬の先にいつか取られてしまう人材です。
なので「思想」「環境」「報酬」の中で、スタートアップは特に「思想」「環境」に合意してもらえるかどうかを重視して採用を進めるのが良いと思います。
GO 代表取締役 三浦崇宏(提供:DIMENSION NOTE)
──GOが目指す、今後の展望についてお聞かせください。
クリエイティブの価値を拡張していくのが我々の重要な使命です。
これまで広告産業に対するクリエイティブというビジネスで、一定の成果をあげることはできました。次にスタートアップ投資、そして教育事業に事業を拡張し始めています。
さらに今はまだ言えませんが、全く新しい領域にクリエイティブの力を活用する事業も現在仕込んでいる最中です。
クリエイティブが持つ可能性を拡張し、ひいては事業領域を拡張していき、クリエイティブを軸に「10億円の事業を10個」作るのが当面の目標です。
すでにクリエイティブフィーのビジネスは年間で20億円規模まで成長してきていますが、その10個の事業のうち1つが100億円ビジネスに成長すれば、さらに事業領域は拡張していくでしょう。
──スタートアップ投資に関しては弊社DIMENSIONとも提携パートナーとして取り組ませていただいています。
我々がするのはブランドを見た目だけかっこよくするとか、何か面白い言葉で取り繕うといった表面的な支援ではありません。
ブランドの価値やその企業が持ってる未来像をより的確に言葉にし、周囲から応援されやすい状態をつくる。そうすることでメディアや投資家が集まりやすくなり、結果的に企業の長期的成長につながる環境を作ることができます。
DIMENSIONさんとは協調投資はもちろんのこと、我々が得意な「投資先のバリューアップ」でご一緒することで、日本にもっと挑戦者が増える環境づくりをしていきたいですね。