Born and educated in Edinburgh, Scotland, I've been traveling...

ジェフ・ベゾス(Joe Raedle/Getty Images)

男性は中年の危機を迎えると、派手なスポーツカーを購入したりする。世界一の富豪であるジェフ・ベゾスの場合、それがスポーツカーではなく宇宙船だったようだ。

ベゾスのロケットの形にはどこかフロイト的なものがあることは否めない。ベゾスら4人の乗客を乗せたロケットは今月20日、宇宙の端へと打ち上げられ、ベゾスは生涯の夢を実現させた。(ブラッド・ストーン著『ジェフ・ベゾス 果てなき野望』によると、ベゾスは卒業式のスピーチで宇宙ステーションに人類のコロニーを作ることについて話していた)

ベゾスは、自身に対して宇宙から戻ってこないよう求める署名運動が複数立ち上げられていたにもかかわらず、地球に帰還。着陸した宇宙船からカウボーイハットをかぶって現れたかと思えば、なんとも無神経な発言を繰り出した。

「全てのアマゾン従業員と顧客に感謝します。これにお金を出したのはあなたたちだったのだから。心の底から非常に感謝しています」

ペットボトルに用を足さざるを得ないような過酷な労働環境に置かれているともされるアマゾンの従業員たちは、自分の労働が実を結び、自社の大富豪の創業者がついに宇宙カウボーイのコスプレをする機会を得られたことを目にして、大喜びしたことだろう。

もちろんベゾスの発言には非難が殺到。コメディアンや政治家、ツイッターのユーザーらがこの謝辞の裏にある皮肉を指摘した。ソーシャルメディア上では、ベゾスを映画「オースティン・パワーズ」シリーズに登場するスキンヘッドで誇大妄想狂の悪役ドクター・イーブルになぞらえる投稿が相次いだ。ドクター・イーブルもまた、男根型の宇宙船に乗っていた。

深夜の人気トーク番組の司会者スティーブン・コルベアは、大きな批判を浴びたベゾスの発言について、「笑えるね。彼は税金も、従業員への給料も払っていないのだから」とコメントした。

米民主党のアレクサンドリア・オカシオコルテス下院議員はツイッターで「そう、アマゾンの労働者がこのための代償を支払った。低賃金や、労働組合つぶし、過酷で非人道的な職場、パンデミック(世界的大流行)の中で健康保険がない配送ドライバーといった代償を通じてだ」と述べた。

編集=遠藤宗生

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