バーニー・サンダース上院議員もこれに加勢し、「アマゾンの労働者が医療費や家賃、子どもの食費を捻出するのに苦労している中、大富豪が数年にわたり連邦所得税を全く払わず宇宙に行ったことに、私は感心するべきなのか? そんなはずはない。今は地球上の労働者に投資すべきときだ」とツイートした。
最近は貧富の差の急拡大により富豪に対する反発が高まっており、ベゾスの宇宙旅行は非常に悪いタイミングで行われた。家賃の高騰により家族が住宅の立ち退きを迫られ、住宅街は洪水で浸水し、空は壊滅的な山火事の煙で暗くなる中、大富豪らは宇宙開発競争に興じている。
ヴァージン・ギャラクティック創業者のリチャード・ブランソンは先日、地球の大気の外部境界であるカルマン線のすぐ下まで飛行。イーロン・マスクは、火星にコロニーを作る夢を公言している。こうした起業家らの中には、その有り余る富を使って気候変動や貧困と闘うことを夢見る人はいないのだろうか?
宇宙に固執するこの億万長者3人が、軌道上に自身のモニュメントを建て始める前に、誰かが彼らに定規を渡してやるべきなのではないだろうか。