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2021.07.27 13:00

【7月第4週資金調達まとめ】AIによる教育プログラムのatama plus総額51億円調達

国内の成長産業及びスタートアップに関する幅広い情報を集約・整理し、検索可能にした情報プラットフォーム「STARTUP DB」では毎週、資金調達のサマリーを発表している。この記事では、7月4週目の“注目のトピック”として選ばれた5件の資金調達について紹介する。

atama plus


調達額:51億円
調達先:DCM / Pavilion Capital / T. Rowe Price / ジャフコグループ
備考:シリーズB / 他、投資家を含む

AIによる教育プログラム「atama+」を提供するスタートアップ。

「atama+」は、生徒一人ひとりの得意、苦手、伸び、つまずき、集中状態、忘却度などすべてをAIがリアルタイムに分析することで、一人ひとりの学習状況に即したオーダーメイドの学習を提供する。

これにより、基礎学習の時間を無駄なく最速で進め、発展的な学習により多くの時間を割けるようにすることを目指している。

同社は現在このサービスを主に学習塾などに導入するB2Bモデルのビジネスモデルで展開しており、大手教育サービスを提供するZ会エデュースや学研塾ホールディングス、駿台教育センターなどの事業者もテストフェーズとしてこの教材を採用している。

2021年7月には、既存投資家であるDCMベンチャーズとジャフコグループに加え、シンガポールの政府系ファンドであるPavilion Capitalと米運用会社大手のT. Rowe Priceなどを引受先とした、総額51億円のシリーズBラウンドの資金調達を実施。累計資金調達金額は約82億円となった。

今後、プロダクト開発を加速させ、顧客支援体制を強化していく。また、マーケティング活動への投資により、サービスの認知・利用拡大を目指す方針だ。

オリシロジェノミクス


調達額:10億円
調達先:東京大学エッジキャピタルパートナーズ / 伊藤忠テクノロジーベンチャーズ / 日本政策金融公庫
備考:シリーズBラウンド / 東京大学エッジキャピタルパートナーズと伊藤忠テクノロジーベンチャーズを引受先とする8億円の第三者割当増資 / 日本政策金融公庫からは資本性ローンで2億円を調達

世界初の無細胞長鎖DNA増幅用の研究試薬キットである「OriCiro®︎ Cell-Free Cloning System」などを提供するスタートアップ。

「OriCiro®︎ Cell-Free Cloning System」は、細胞を使わずに大きなサイズのDNAを増幅できる画期的な独自技術を元にした検索試薬キット。

ゲノムの改編により細胞などの機能を改良する合成生物学の研究開発と産業応用は世界中で急速に拡大している。

その中で、同社の技術は合成生物学の可能性を解き放つ強力なツールとして製薬や診断、食品、農業、環境などさまざまな産業分野で有望な市場を有している。

2021年7月には東京大学エッジキャピタルパートナーズおよび伊藤忠テクノロジーベンチャーズを引受先とした8億円の第三者割当増資と、日本政策金融公庫からの2億円の資本性ローンによる資金調達を実施。

本調達により、試薬キット事業の拡大に加え、製薬向けDNAの供給や創薬支援など新たな事業展開を軸とした急速な成長を目指していく方針だ。
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文=STARTUP DB

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