ビジネス

2021.07.31

開発者と運用者が連携する「DevOps」について知っておくべきこと

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ソフトウェア・デリバリー企業CloudBeesの最高経営責任者(CEO)、スティーブン・デウィットは、「自動化して繰り返しが可能なコードを、何度も作成するようではいけない」と話す。

「開発者が嫌がることがひとつあるとすれば、それは時間つぶしのつまらない仕事だ。自動化すれば、開発者の不満のタネでありコード作成時間を取られてしまう面倒な手作業や障害を排除できる。開発者は、低価値のタスクに時間を費やすことを強いられると、やりがいが薄れて辞めてしまう。開発者を引き留めておくのにはコストがかかるが、新しく採用して戦力化するのにはもっと高くつく」

しかし、組織文化を変えることが最も重要だとすれば、DevOpsは慎重かつ計画的に進めなくてはならない。米金融大手キャピタル・ワンのテクノロジー担当バイスプレジデント、クリスティン・ヘイルズは、「私たちは、『crawl, walk, run(ハイハイから始めて、歩き、最後に走る)』という、段階を踏むアプローチを取った。まずは、共通のクオリティゲート(各段階に「ゲート」を設けて品質を厳しく審査すること)と、自動化実装のための必須条件を提示した」と話す。

「はじめは、手作業によるオンボーディングと事後のデータ妥当性検証に頼らなくてはならなかった。しかしその後は、少しずつ自動化を進めて人的ミスを減らし、監査と法令順守を簡素化している。その結果、顧客のためにイノベーションを加速できるようになり、バーチャルアシスタント『Eno』や、クレジット追跡ツール『CreditWise』、中古自動車を探せるアプリ『AutoNavigator』などが生まれた」

翻訳=遠藤康子/ガリレオ

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