マネージャーからリーダーへ、ステップアップのための5つの心得

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学術誌「Journal of Applied Psychology(応用心理学ジャーナル)」に掲載された論文によれば、EQ(心の知能指数)と仕事のパフォーマンスには強い相関がみられる。組織のなかで昇進する人と、そうでない人の違いは、しばしばEQにある。

真のリーダーには透明性がある


リーダーとして、透明性のあるコミュニケーションの基盤を築くことは重要だ。ハーバード・ビジネス・スクールの調査によると、社員の70%は、経営陣がオープンなコミュニケーションを行っている時に、もっとも積極的に仕事に向き合えると答えた。オープンかつ正直であることは、社員との信頼構築に欠かせない。これを実践することで、チームもまた安心してあなたに心を開くようになるだろう。

真のリーダーは、部下に権限を委ねる


たとえ、一人の人間が仕事のあらゆる局面で指揮をとることが可能だったとしても、それではチームの成長が大きく阻害されてしまう。オペレーションを効率よく拡大するには、周りの人たちを、頼りにできる有能な集団へと育てることが肝要だ。

新しいプロジェクトを部下に任せることで、スケジュールに余裕ができ、より重要なハイレベルのタスクに集中できる。また、直属の部下に、新しいスキルを身につける機会を与えることにもなる。ギャラップの調査によると、業務の決定権をもつ有能な社員が多い企業は、成長率が高く、売上が高く、より多くの雇用を創出している。

米国第32代大統領フランクリン・ルーズベルトの妻、エレノア・ルーズベルトはかつて、「良いリーダーは、人々にリーダーを信頼させる。偉大なリーダーは、人々に自信を持たせる」と述べた。偉大なリーダーは、部下の長所や才能を伸ばしながら、共通の目標の達成に向けて一丸となるチームをつくるのだ。

マネージャーからリーダーへの転換は、エキサイティングな変化だが、同時に困難を伴う。けれども、それが成功した暁には、あなたにも会社にも、はかり知れないほどの利益がもたらされるだろう。

翻訳=的場知之/ガリレオ

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