Spencer Platt/Getty Images

米消費者情報専門誌「コンシューマーレポート」は7月20日、テスラの一部のユーザーがテスト中の先進運転支援機能の新しいベータ版の安全性について疑問を呈した。

テスラは7月10日、「フル・セルフドライビング」と称するベータ版ソフトウェアの第9バージョンをリリースしたが、コンシューマー・リポートの調査員は、ユーザーがSNSにアップロードした動画を確認した結果、車両が曲がりきれなかったり、別の車両に向かって突進しようとするなどの問題を指摘した。

同社の専門家は、テスラの車両を飲酒運転で蛇行する車に例え、「自動運転モードでの右折はしっかりしているが、左折はかなりワイルドだ」と指摘した。また、別の自動運転の専門家は、テスラ車が周囲の物体の検知や分類に苦労しているようだと指摘したが、その原因は分からないと述べている。

コンシューマーレポートは、テスラがソフトウェアを直接オーナーに配布して、公道上でテストさせることで、周囲のドライバーにリスクを与えることを懸念していると述べた。同社は、今回のアップデートの独自のテストを行っていないが、「モデルY」にアップデートが適用され次第、テストを行うと述べている。

テスラのCEOであるイーロン・マスクは、ベータ版ソフトウェアの最新バージョン(ドライバーがハンドルから手を離さないことが要求される)のリリースに先立ち、ユーザーは安全に配慮し、未知の問題に備えて極めて慎重な心構えで運転を行うべきだとツイートしていた。フォーブスはテスラにコメントを求めている。

コンシューマーレポートのシニアディレクターであるジェイク・フィッシャーは、「FSD(完全自動運転)ベータ9を実際に使用している動画を確認した結果、このシステムは安全性を高めたり、運転中のストレスを軽減するものではない」と述べている。

米国道路交通安全局(NHTSA)は6月29日、レベル2以上の自動運転車の製造元に対し、衝突事故の情報を得てから1日以内に、事故の内容を報告するよう命じ、自動運転システムを開発する自動車メーカーへの規制を強化していた。

編集=上田裕資

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