Close RECOMMEND

小さな会社とお店に学ぶ「ビジネススキル」の磨き方


強みが見つかったら、それを生かした売上アップ策の提案だ。米の好みを聞いてオリジナルブレンドを作る様子を聞き、まるでバーテンダーのようだと考え、新サービスを提案した。

「米(マイ)オーダーシート」で、硬さ、甘み、粘り、粒形(大きさ)、おかずの味付けの好み(濃さ・薄さ)の5要素を5段階で記入してもらうと、その場でブレンドが始まるというものだ。



思い切って新しいチラシを作り、改めてポスティングや情報発信を始めたところ、月1件あるかどうかだった新規顧客は、3カ月で80件以上に急増。地元の新聞にも掲載されるなどして、大幅な売上増につながった。

その後、全国版のテレビ放映もあり、市外からの問い合わせも相次ぐ中、オカビズでは続いて「ギフト需要」を狙うことを提案した。

ワインの世界では、複数の原酒をブレンドし味わいを整えるアッサンブラージュという手法がある。それをヒントに、「自宅でできるマイセルフブレンド」を新たに開発。3種の特徴的な単一米をワインボトルに詰め、ブレンドレシピを同封。消費者が自身でブレンドを楽しめる商品を投入したところ、大手百貨店のお中元・お歳暮ギフトにも採用されるヒット商品となった。



「強み」に気づくにはどうすれば?


オカビズで相談を受けていて思うのは、渡辺さんのように、自社や自社の商品をよく知らない経営者が意外と多いということだ。「自分のことは自分が一番わかっていない」とも言われるように、強みや個性は、当たり前のこととして慣れてしまっていたり、“業界の常識”として無意識に行われていたりするからかもしれない。

では、どのように見出していけばいいのか?

例えば、過去の顧客に評価を聞いてみる。お客さんからどのように評価されているかをヒアリングしてみると、セールスポイントが浮かび上がってくる。

または、これまで引き受けてきた仕事の中で苦労したものや印象に残っているものをリストアップしてみる。すると、商品やサービスの利用用途、展開の可能性を見いだすヒントが見つかったりする。

あるいは、同業他社と比較してみるのもいい。仕入れから、加工、商品化、販売、売上回収に至るまで、業務の流れを丁寧に追っていくと、その中に「言われてみれば、ここはうちの特徴だ!」というポイントに気づくはずだ。

こう言う私自身も、自分のセールスポイントをわかっているかと言えば怪しいかもしれない。そんなこともあり、コーチング第一人者・本間正人さんに分析してもらうオンラインセミナーを開催することにした。可能性を引き出すプロは、どんな「問い」や「切り口」で本質に迫るのか。そのノウハウは、仕事の課題解決に役立つのではないかと思う。

文・写真=秋元祥治

この著者の記事一覧へ

PICK UP

あなたにおすすめ