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(C)Aidoc

医療用画像を分析するAI(人工知能)ベースのソフトウェアを開発するイスラエル企業「Aidoc」が、6500万ドル(約71億円)のシリーズCラウンドを実施したと発表した。フォーブスの「30アンダー30」の受賞者らが共同で設立した同社の最新の資金調達は、General Catalystが主導した。

同社のCEOのエラッド・ワラシュ(Elad Walach)によると、X線やMRI、CTなどの医療用画像データの容量は近年、飛躍的に増大しているため、解析が難しくなっているという。

「10年前のCT画像のデータが1~50枚だったとしたら、今は1万枚に増えている。このことが医療の大きなボトルネックとなり、患者の治療が遅れたり、エラーが発生する原因となっている」とワラシュは話す。

Aidocのソリューションは、AIのセーフティネットとして、バックグラウンドで画像を確認し、フラグ立てを支援する。ワラシュによると、最もシンプルな使用例は、忙しい救急医療部門で何十人もの患者が診断を受けるのを待っていて、どの患者が問題を抱えているかが分からない状態だという。

「AIを使えば、迅速に問題を特定し、重要な患者をリストの一番上に置くことができる」と、ワラシュは話した。

Aidocは、SaaS(ソフトウェア・アズ・ア・サービス)型のビジネスモデルで運営され、顧客の規模に応じた年間ライセンス費用を徴収する。同社のシステムは現在、世界中の約500の病院や医療センターに導入されており、これまでに800万人以上の患者にサービスを提供した。

ワラシュは以前、イスラエル空軍でAIのリーダーを務め、コンピュータサイエンスの修士号を取得した。彼は共同創業者でCTOのマイケル・ブラギンスキーや、R&D担当のガイ・ライナー(VP兼CISO)と、イスラエル軍の8200部隊の超エリートセクションであるタルピオットで出会った。2018年に、彼らはフォーブスの30アンダー30の欧州のHealthcare and Science部門に選ばれた。

3人は2017年に会社を立ち上げ、2019年に市場にプロダクトを投入した。テルアビブを拠点とするAidocは現在、200人以上の従業員を抱えており、これまで調達した資金の総額は1億2700万ドルを突破した。

今回のラウンドを主導したGeneral Catalystのクリス・ビショフは、米国では年間のCT/MRI検査件数が今後も急増する見通しだが、検査に対応できる放射線技師の数が追いついていないと述べている。

「Aidocを使用することで、医師はより質の高いサービスを効率的に提供できる」と、ビショフは指摘した。

編集=上田裕資

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