最も稼ぐ東京五輪選手9人 2位に大坂なおみ、7位に錦織圭

大坂なおみ(Marek Janikowski/Icon Sport via Getty Images)

数十億人が視聴し、各国から熱烈な声援が集まり、世界中のメディアが数週間にわたり追い続ける一大イベントである五輪での勝利は、出場選手にとってはまさに夢の実現となる。だが収入のために五輪を目指す選手はほとんどおらず、実際、五輪で稼ぐことは簡単ではない。

トレーナーや施設、最新設備の利用にかかる費用は時に数万ドル(数百万円)に上り、五輪という世界の舞台に立つチャンスには大きな金銭的代償が伴う。中には、出場にかかる費用を捻出できずにクラウドファンディングサイト「GoFundMe(ゴーファンドミー)」で寄付を募る選手もいる。前回2016年のリオデジャネイロ五輪では、140人以上の選手が総額75万ドル(約8200万円)の寄付を受け取って出場した。メダリストには報奨金が出るが、受け取れる選手はごく一部のみだ。

出場者の中には、巨額スポンサー契約の後ろ盾を得て参加する一流選手もおり、五輪で勝利すればさらに多くの契約につながる可能性もある。東京五輪の出場選手で収入が最も多い9人のうち、3人がテニス選手、1人がゴルファー、残る5人は米プロバスケットボールのNBA選手だ。


ケビン・デュラント(Ezra Shaw/Getty Images)

1位はNBAのケビン・デュラントで、年収は7500万ドル(約82億円)。デュラントはメディアやベンチャーキャピタル企業を運営し、コート外の事業でもコート上に匹敵する活躍をしている。

2位は女子テニスの大坂なおみ。年収は6000万ドル(約66億円)と、セリーナ・ウィリアムズやマリア・シャラポワを抜いて2年連続で女子スポーツ史上最高額を更新した。年収のうち5500万ドルはスポンサー契約、500万ドルは賞金だ。


錦織圭(Joachim Sielski/Bongarts/Getty Images)

男子テニスの錦織圭は、年収3050万ドル(約33億円)で7位に入った。錦織は16年のリオ五輪で、日本のテニス選手としては96年ぶりのメダルとなる銅メダルを獲得。年収のうち3000万ドルはスポンサー契約から得ている。

以下は、最も稼ぐ東京五輪出場選手9人のリスト。収入額は2020年5月1日~21年5月1日のもので、フォーブスが業界関係者への取材に基づいて算出した。

1位 ケビン・デュラント(米国、バスケットボール)/年収7500万ドル
2位 大坂なおみ(日本、テニス)/年収6000万ドル
3位 デイミアン・リラード(米国、バスケットボール)/年収4050万ドル
4位 ノバク・ジョコビッチ(セルビア、テニス)/年収3450万ドル
5位 ローリー・マキロイ(英国・北アイルランド、ゴルフ)/3200万ドル
6位 デビン・ブッカー(米国、バスケットボール)/年収3050万ドル
7位 錦織圭(日本、テニス)/年収3050万ドル
8位 クリス・ミドルトン(米国、バスケットボール)/年収2700万ドル
9位 ドリュー・ホリデー(米国、バスケットボール)/年収2300万ドル

翻訳・編集=遠藤宗生

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