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2021.07.20

【7月第3週資金調達まとめ】家計簿プリカのスマートバンクが10億円資金調達

国内の成長産業及びスタートアップに関する幅広い情報を集約・整理し、検索可能にした情報プラットフォーム「STARTUP DB」では毎週、資金調達のサマリーを発表している。この記事では、7月3週目の“注目のトピック”として選ばれた5件の資金調達について紹介する。

スマートバンク


調達額:10億円
調達先:AGキャピタル / ANRI / BEENEXT Capital Management / GMO Venture Partners / SMBCベンチャーキャピタル / SV FRONTIER / VOYAGE GROUP / みずほキャピタル / アカツキ / グローバル・ブレイン
備考:SV FRONTIERとVOYAGE GROUPは、共同で運営するSV-FINTECH Fundを通じて出資 / アカツキはHeart Driven Fundを通じて出資 / 2020年中に払い込みは完了、詳細な調達日付は不明

“家計簿アプリ”と“Visaプリペイドカード”がセットになった“家計簿プリカ”という新しいサービス「B/43」を運営するスタートアップ。

「B/43」は毎月の予算をプリペイドカードにチャージして支払いをすることで明細が自動記録されるほか、プッシュ通知で残額を教えてくれる機能やポケットというサブ口座を仮想的に作ることができる機能などが備わった支出管理サービス。夫婦やカップルなどでペア口座を開設することもでき、リアルタイムで両者の支出管理を行うことを可能にしている。

2021年7月には、グローバル・ブレインやANRI、BEENEXTなど9社を引受先とした第三者割当増資によって総額10億円の資金調達を実施したことを発表した。

FOMM


調達額:10億円
調達先:ビットワングループ
備考:資本業務提携

世界最小クラスの4人乗り超小型EV「FOMM Concept One」の開発に取り組むスタートアップ。

「FOMM Concept One」は、ドアから一切水が入らない設計で、緊急時には水に浮くことができる特徴をもつ。

現在、日本国内では同製品を走行できる法制度が整っていないことから、モータリゼーションが進んでいる東南アジア、主にタイをターゲットに開発が行われている。タイでは水害が多い上に水没車への保険は効かないため、水中走行可能な「Concept One」をタイの国民車にすることを目標にしている。

2021年7月には、ビットワングループと資本業務提携を発表し、10億円の資金調達を実施。今後、現在のタイでの生産に加え、中国での生産も行うことにより、生産力の増強とコストの低減を図る予定だ。

また、中国国内での販売力の強化を行うと共に、自動運転の分野にも力を入れていく方針を示している。中国にネットワークを持つビットワングループとの資本業務提携を通じて、中国国内でのサービス推進に向けて協業していく。
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文=STARTUP DB

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