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レス・ウェクスナー(Nicholas Hunt/Getty Images for Fragrance Foundation)

米アパレル大手Lブランズの創業者で元CEOのレス・ウェクスナーが、保有していた同社株3000万株余りを約20億ドル(約2200億円、税引前)以上で同社に売却することが分かった。

2020年2月にCEO兼会長を退任したウェクスナーが保有していたLブランズの株を手放すのは、今年に入ってこれで3度目。1963年に自ら設立した同社の株式のうち、保有分は2%未満の約500万株となり、Lブランズに対するウェクスナーの影響力は、さらに弱まることとなる。

7月16日の株価に基づくフォーブスの推計によると、ウェクスナーの資産はこの取引の後、およそ61億ドルになるとみられる。Lブランズは同日までにフォーブスに対し、19日に今回の取引が完了することをメールで認めている。

性犯罪者との「疑惑の関係」


ウェクスナー元CEOについては、未成年の女性を性的目的で人身取引したとして2019年に逮捕、起訴されたジェフリー・エプスタイン被告との関係を巡る調査が行われてきた。エプスタイン被告は同年8月、勾留されていたマンハッタンにある矯正施設で死亡しているのが見つかり、自殺したとされている。

ウェクスナーはその後、「エプスタイン被告には数百万ドルを不正に流用されていた」などと主張。被告と距離を置こうと努めてきた。だが、ウェクスナーは1987年にエプスタインを財務顧問に迎えて以降、関係を深めていたとされている。

ウェクスナーは1991年には、エプスタインに代理権を与えるまでになっていたという。また、ニューヨーク市内にあるエプスタインが所有していた豪邸は、1980年代後半にウェクスナーが購入。1990年代半ばに同被告に譲渡したものだった(今年3月、その売却益が被害者への補償に充てられた)。

ただ、ウェクスナーは2019年8月、自ら創設した慈善団体に宛てた手紙の中で、エプスタイン被告との個人的・職業上の関係はいずれも2007年に解消しており、被告にかけられていた容疑については関知していないと述べている。

エプスタインは2008年にも未成年者の売春をあっせんした罪などでフロリダ州で起訴され、有罪を認めていた。だが、(比較的量刑が軽い罪を認めることで)司法取引に応じたとして、批判を集めていた。

編集=木内涼子

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